モト・グッツィ、新型「V7 Stone」「V7 Special」イタリアのクラシックネイキッドがフルモデルチェンジ

　モト・グッツィ（ピアッジオグループジャパン）は3月17日、クラシックネイキッドの「V7」を一新し、新しい850cc（65PS）エンジンを搭載するベーシックモデル「V7 Stone（ブイセブン ストーン）」および「V7 Stone 100周年記念スペシャルエディション」と、クラシカルデザインの「V7 Special（ブイセブン スペシャル）」の受注を開始した。価格はV7 Stoneが118万8000円、V7 Stone 100周年記念スペシャルエディションが123万2000円、V7 Specialが127万6000円。なお、納車は6月からとなる。

　初代モデルの発売から50年以上が経過したV7は今回大幅な刷新が行なわれ、モデル名も特徴であったローマ数字によるIIやIIIといったナンバリングを廃止。新型V7は、サイズや重量がコンパクトで乗りやすく、縦置きVツインエンジンを強調する強い個性を持ち合わせたモト・グッツィのエントリーモデル。大型のファイナルドライブと、よりワイドになったリアホイール、そしてより大型で高剛性なKYB製ショックアブソーバーが採用され、技術的な新機能だけでなく、理念的な新機能も多く搭載されている。

　853ccの空冷縦置きVツインエンジンは最高出力65PS/6800rpm、最大トルク73Nm/5000rpmを発揮し、3000rpmで最大トルクの80%以上を発生、低回転域からの立ち上がりがスムーズで、極めて低い振動で素早く加速する。

KYB製ショックアブソーバーを採用

853ccの新型Vツインエンジン

モダンで最もミニマルなモデルのストーン

ボディカラー：ルビードブラック

ボディカラー：アイスブルー（左）、ラメオレンジ（右）

　V7 ストーンはマンデッロ発「850cc」の最もベーシックでミニマルなバージョン。伝統を守るためにクロームパーツは使用せず、マットブラックのダークな塗装を採用。パッセンジャー用のグラブストラップ付き新型シートが組み合わせられる。新型のフルLEDライトシステムは、モト・グッツィのイーグルをかたどったDRL（デイタイム ランニング ランプ）付きの美しいヘッドランプが特徴。新型インストルメントパネルも同じくイーグルの形をしたデジタル式の丸型シングルメーターが採用される。ホイールはアルミニウム製6本スポークを採用し、サイドパネルには新たにロゴがあしらわれている。ボディカラーは、ルビードブラックに加えて、魅力的なサテン仕上げの新色アイスブルーとラメオレンジの2色をラインアップ。

新型LEDヘッドライトとシングルメーター

　さらに1921年に誕生したマンデッロブランドの生誕100周年を記念した特別カラー「チェンテナリオ」も設定。このカラーバージョンは1955年に誕生し、現在でもモト・グッツィの創造性と技術力の代表作となっているオットー・チリンドリ（8気筒）へのオマージュで、グレーの燃料タンクとブラウンのシートに、サイドパネルとフロントマッドガードにグリーンを組み合わせたマットなカラーリングとなる。

ボディカラー：チェンテナリオ（100周年記念車専用グラフィック）

燃料タンクのイーグルとサイドパネルのネームはゴールドカラーが、フロントフェンダーには100周年記念ロゴがあしらわれる

クラシックでエレガントなスペシャル

スペシャルのカラーバリエーションは、フォーマルブルー（左）とカジュアルグレー（右）の2色が設定される

　V7 スペシャルは、クラシックかつエレガントで多数のクロームパーツと鮮やかなグラフィックが特徴。燃料タンクの色に合わせた配色とシート下のサイドパネルの特徴的なカラーストライプで新たな世界観を際立たせている。スポークホイールには光沢仕上げのリムとブラック塗装のハブを採用。アナログのインストルメントパネルは2眼メーターを採用し、クロームメッキのパッセンジャーグラブレールも標準装備。

2眼メーターと切削加工が施されるシリンダー

　ライトシステムはLEDターンシグナルとテールライトを採用し、ヘッドランプはクラシックなハロゲンを採用。冷却フィンを機械で切削加工を施したシリンダーや専用のブラウンシートなど、クラシカルでエレガントなオリジナル性を強調するディテールが施されている。

新型V7を個性的に仕上げるためのアクセサリーも多数ラインアップされている