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モト・グッツィ、850ccに排気量アップした新型「V7」
最高出力が25%アップして65HP/6800rpmへ。最大トルクも73Nm/5000rpmへと大幅に向上
2020年12月23日 08:00
- 2020年12月15日 発表
モト・グッツィ(ピアッジオグループジャパン)は12月15日、新たに850cc(65HP)のエンジンを搭載する新型「V7」を発表した。日本導入時期は2021年中旬を予定。価格は未定。
新型V7は、2007年にV7の名が復活して以来採用してきた「V7 II」や「V7 III」といったローマ数字によるナンバリングは使わないものの、すべてのモト・グッツィのDNAに刻み込まれた時代に関係なく受け継がれるその「個性」と「信頼性」は健在したままで、今回V7の歴史において新しく大きな進化を遂げたという。
新型V7は「V85TT」に採用されたエンジンをベースとした850ccエンジンを搭載。これはマンデーロ工場で生産された最新かつもっとも近代的なエンジンで、高い快適性、楽しさ、そして信頼性を実現するために、よりすぐれた性能と高い効率性を両立。先代のエンジンと比較すると、最高出力が25%アップし、52HP/6200rpmから65HP/6800rpmへ、最大トルクも60Nm/4250rpmから73Nm/5000rpmへと大幅に向上し、3000rpmで80%以上のトルクを発生する。
また、新型V7はエンジン排気量が拡大されたことにより、大きくなったエキゾーストシステムなどビジュアル面でのインパクトも明らかで、より大きなファイナルドライブギアボックス、よりワイドになったリアタイヤ、そしてより頼もしくなったKYB製リアショックアブソーバーなど後ろからのフォルムが印象的に。さらに、スタイリッシュなサイドパネル、より短いリアマッドガードは新しいエキゾーストシステムと並んで、新しい外観をセクシーに一新している。
他にも、安定性と快適性を向上させるために多くの新機能が導入しつつ、モト・グッツィの軽快なハンドリングも健在。ステアリングヘッド周りの補強を追加したフレームはさらに進化し、トラベル(ストローク)量が改善されたリアショックアブソーバーと新形状のシートは、新しいライダーフットペグサポートも含め快適性を向上させている。
また、調整可能なMGCT(Moto Guzzi Controllo di Trazione)トラクションコントロールも標準装備する(キャンセルすることも可能)。この新型V7には、力強くミニマルなスタイルの「V7 ストーン」と、クラシカルでエレガントな外観を特徴とする「V7 スペシャル」の2つのバージョンを設定。
V7 ストーン
ヘッドライトは、モトグッツィイーグル形状のDRL(デイタイムランニングライト)を含む新しいフルLEDランプシステムを採用。また、新しいインストルメントパネルにはミニマルな外見と完璧にマッチするデジタルシングルメーターを採用し、スポーティなアルミニウム製のキャストホイールも新たにデザインされ、リアホールにはより幅の広い150/70タイヤを装着する。カラーはブラック、ブルー、オレンジのサテン仕上げの3色が設定される。