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F1第2戦エミリア・ロマーニャGP予選、ポールポジションはメルセデス レッドブル・ホンダは2位と3位

予選2位を獲得、軽快にマシンから飛び降りるセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ) (C)Getty Images / Red Bull Content Pool

 F1第2戦エミリア・ロマーニャGPが4月16日~18日(現地時間)、イタリアのイモラサーキットで開催されている。日本時間で17日21時から予選が行なわれ、ポールポジションをメルセデスのルイス・ハミルトン選手(44号車)が獲得。ホンダPU(パワーユニット)を搭載するレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス選手(11号車)が2位を、マックス・フェルスタッペン選手(33号車)が3位を獲得した。

角田裕毅選手はQ1でクラッシュし、Q1敗退

Qualifying Highlights | 2021 Emilia Romagna Grand Prix

 予選は、Q1、Q2、Q3と3回に分けて行なわれ、Q1での上位から15台がQ2へ、Q2での上位10台がQ3へ進める。なおかつ、Q2で上位10台となりQ3へ進んだ選手はQ2で使用したタイヤで決勝をスタートしなければならない。

 Q1ではメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車)、ハミルトン選手が1分14秒台のタイムで1-2を獲得するなど、このイモラでの好調さが現われる結果となった。このQ1でクラッシュして予選敗退となってしまったのが角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)。角田選手は決勝では最後尾スタートとなる。

 Q2では、どのタイヤでタイムを出しに行くかがポイントとなる。ミディアムタイヤでタイムを出せば最初のスティントのタイヤ交換タイミングを遅らせることができ、ほかのクルマと異なるタイヤ戦略で走ることができる。一方、ソフトタイヤであればより速いタイムが出る可能性があり、ミディアムタイヤでは11位以下に沈む可能性もある。そのため、ミディアムタイヤでのQ2アタックは、力のあるチームが行なうことが多い。

 このQ2でミディアムタイヤによるタイムアタックを行なったのは、メルセデスの2台と、レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手。同じレッドブル・ホンダのペレス選手はソフトタイヤでのタイムアタックとQ2の突破戦略を分けてきた。そのほか、ウィリアムズの2台がミディアムタイヤでのタイムアタックを行なっていたが、これはQ2突破というより決勝へ向けての残りタイヤ本数の調整と思われる。

 1分14秒716でQ2のトップタイムを記録したのがソフトタイヤでタイムアタックをしたペレス選手。ミディアムタイヤでタイムアタックした、メルセデスの2台、そしてフェルスタッペン選手とも1分14秒台でQ2を突破し速さを見せた。

ポールポジションはハミルトン選手

 決勝トップ10のスタート順を決めるQ3が始まる。このQ3では全車ソフトタイヤを選択。純粋な1周の速さ争いが行なわれ、各車の力関係が見えてくる。このQ3で1分14秒411のトップタイムでポールポジションを獲得したのが、メルセデスのハミルトン選手。99回目のポールポジション獲得となる。2位は1周をうまくタイムアタックしたペレス選手、1分14秒446とその差は小さい。ペレス選手はF1キャリア初のフロントローを獲得。3位は1分14秒498でフェルスタッペン選手、タイムアタック中にミスがありながらのタイムなので、速さ的には抜けているのかもしれない。

 一方、メルセデスのボッタス選手は8位とタイムアタックに失敗。5位となったアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手よりも後方に沈んだ。

 日本時間で18日22時から始まる決勝では、ミディアムタイヤのハミルトン選手とソフトタイヤのペレス選手がフロントローに並ぶ。それをミディアムタイヤのフェルスタッペン選手が追う展開となる。スタート直後の先頭争いやタイヤ戦略、そして最後尾からスタートする角田選手のオーバーテイクなどが楽しみな決勝となるだろう。もちろん5位からスタートするガスリー選手にも大きな可能性があるエミリア・ロマーニャGPだ。

ピレリ提供による、各ドライバーが保有する決勝用タイヤ一覧

F1第2戦エミリア・ロマーニャGP 予選結果

順位号車ドライバー車両Q1Q2Q3周回数
144ルイス・ハミルトンメルセデス1分14秒8231分14秒8171分14秒41123
211セルジオ・ペレスレッドブル・レーシング・ホンダ1分15秒3951分14秒7161分14秒44618
333マックス・フェルスタッペンレッドブル・レーシング・ホンダ1分15秒1091分14秒8841分14秒49820
416シャルル・ルクレールフェラーリ1分15秒4131分14秒8081分14秒74019
510ピエール・ガスリーアルファタウリ・ホンダ1分15秒5481分14秒9271分14秒79021
63ダニエル・リカルドマクラーレン・メルセデス1分15秒6691分15秒0331分14秒82621
74ランド・ノリスマクラーレン・メルセデス1分15秒0091分14秒7181分14秒87515
877バルテリ・ボッタスメルセデス1分14秒6721分14秒9051分14秒89822
931エステバン・オコンアルピーヌ・ルノー1分15秒3851分15秒1171分15秒21020
1018ランス・ストロールアストンマーティン・メルセデス1分15秒5221分15秒138DNF20
1155カルロス・サインツフェラーリ1分15秒4061分15秒19916
1263ジョージ・ラッセルウイリアムズ・メルセデス1分15秒8261分15秒26116
135セバスチャン・ベッテルアストンマーティン・メルセデス1分15秒4591分15秒39414
146ニコラス・ラティフィウイリアムズ・メルセデス1分15秒6531分15秒59314
1514フェルナンド・アロンソアルピーヌ・ルノー1分15秒8321分15秒59314
167キミ・ライコネンアルファロメオ・レーシング・フェラーリ1分15秒97410
1799アントニオ・ジョビナッツィアルファロメオ・レーシング・フェラーリ1分16秒1229
1847ミック・シューマッハハース・フェラーリ1分16秒27912
199ニキータ・マゼピンハース・フェラーリ1分16秒79712
RT22角田裕毅アルファタウリ・ホンダDNF2
予選5位を獲得したピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ) (C)Getty Images / Red Bull Content Pool