ニュース
F1第2戦エミリア・ロマーニャGP予選、ポールポジションはメルセデス レッドブル・ホンダは2位と3位
2021年4月18日 04:37
F1第2戦エミリア・ロマーニャGPが4月16日~18日(現地時間)、イタリアのイモラサーキットで開催されている。日本時間で17日21時から予選が行なわれ、ポールポジションをメルセデスのルイス・ハミルトン選手(44号車)が獲得。ホンダPU(パワーユニット)を搭載するレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス選手(11号車)が2位を、マックス・フェルスタッペン選手(33号車)が3位を獲得した。
角田裕毅選手はQ1でクラッシュし、Q1敗退
予選は、Q1、Q2、Q3と3回に分けて行なわれ、Q1での上位から15台がQ2へ、Q2での上位10台がQ3へ進める。なおかつ、Q2で上位10台となりQ3へ進んだ選手はQ2で使用したタイヤで決勝をスタートしなければならない。
Q1ではメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車)、ハミルトン選手が1分14秒台のタイムで1-2を獲得するなど、このイモラでの好調さが現われる結果となった。このQ1でクラッシュして予選敗退となってしまったのが角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)。角田選手は決勝では最後尾スタートとなる。
車が良かっただけに今回の出来事に関しては自分に本当にがっかりしています。何よりチームに申し訳ないという言葉しかありません。
— 角田裕毅/Yuki Tsunoda (@yukitsunoda07)April 17, 2021
応援してくださった方々にも申し訳ないです。pic.twitter.com/5RPELIfrf9
Q2では、どのタイヤでタイムを出しに行くかがポイントとなる。ミディアムタイヤでタイムを出せば最初のスティントのタイヤ交換タイミングを遅らせることができ、ほかのクルマと異なるタイヤ戦略で走ることができる。一方、ソフトタイヤであればより速いタイムが出る可能性があり、ミディアムタイヤでは11位以下に沈む可能性もある。そのため、ミディアムタイヤでのQ2アタックは、力のあるチームが行なうことが多い。
このQ2でミディアムタイヤによるタイムアタックを行なったのは、メルセデスの2台と、レッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手。同じレッドブル・ホンダのペレス選手はソフトタイヤでのタイムアタックとQ2の突破戦略を分けてきた。そのほか、ウィリアムズの2台がミディアムタイヤでのタイムアタックを行なっていたが、これはQ2突破というより決勝へ向けての残りタイヤ本数の調整と思われる。
1分14秒716でQ2のトップタイムを記録したのがソフトタイヤでタイムアタックをしたペレス選手。ミディアムタイヤでタイムアタックした、メルセデスの2台、そしてフェルスタッペン選手とも1分14秒台でQ2を突破し速さを見せた。
ポールポジションはハミルトン選手
決勝トップ10のスタート順を決めるQ3が始まる。このQ3では全車ソフトタイヤを選択。純粋な1周の速さ争いが行なわれ、各車の力関係が見えてくる。このQ3で1分14秒411のトップタイムでポールポジションを獲得したのが、メルセデスのハミルトン選手。99回目のポールポジション獲得となる。2位は1周をうまくタイムアタックしたペレス選手、1分14秒446とその差は小さい。ペレス選手はF1キャリア初のフロントローを獲得。3位は1分14秒498でフェルスタッペン選手、タイムアタック中にミスがありながらのタイムなので、速さ的には抜けているのかもしれない。
一方、メルセデスのボッタス選手は8位とタイムアタックに失敗。5位となったアルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手よりも後方に沈んだ。
日本時間で18日22時から始まる決勝では、ミディアムタイヤのハミルトン選手とソフトタイヤのペレス選手がフロントローに並ぶ。それをミディアムタイヤのフェルスタッペン選手が追う展開となる。スタート直後の先頭争いやタイヤ戦略、そして最後尾からスタートする角田選手のオーバーテイクなどが楽しみな決勝となるだろう。もちろん5位からスタートするガスリー選手にも大きな可能性があるエミリア・ロマーニャGPだ。
#F1jpエミリア・ロマーニャGPの予選を終えて、田辺豊治テクニカルディレクターからコメントが届きました🖊#PoweredByHonda#ホンダモースポpic.twitter.com/VyBrzG6ow6
— HondaモータースポーツLive (@HondaJP_Live)April 17, 2021
F1第2戦エミリア・ロマーニャGP 予選結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1分14秒823 | 1分14秒817 | 1分14秒411 | 23 |
2 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 1分15秒395 | 1分14秒716 | 1分14秒446 | 18 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 1分15秒109 | 1分14秒884 | 1分14秒498 | 20 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 1分15秒413 | 1分14秒808 | 1分14秒740 | 19 |
5 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 1分15秒548 | 1分14秒927 | 1分14秒790 | 21 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 1分15秒669 | 1分15秒033 | 1分14秒826 | 21 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 1分15秒009 | 1分14秒718 | 1分14秒875 | 15 |
8 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分14秒672 | 1分14秒905 | 1分14秒898 | 22 |
9 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 1分15秒385 | 1分15秒117 | 1分15秒210 | 20 |
10 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 1分15秒522 | 1分15秒138 | DNF | 20 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 1分15秒406 | 1分15秒199 | - | 16 |
12 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 1分15秒826 | 1分15秒261 | - | 16 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 1分15秒459 | 1分15秒394 | - | 14 |
14 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 1分15秒653 | 1分15秒593 | - | 14 |
15 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 1分15秒832 | 1分15秒593 | - | 14 |
16 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1分15秒974 | - | - | 10 |
17 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1分16秒122 | - | - | 9 |
18 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 1分16秒279 | - | - | 12 |
19 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 1分16秒797 | - | - | 12 |
RT | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | DNF | - | - | 2 |