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アルファ ロメオ、「ジュリア GTA/GTAm」2週間限定の軽量＆ハイパワーな受注生産モデル
2021年4月26日 20:23
- 2021年4月26日～5月9日 受注期間
- ジュリア GTA：2064万円
- ジュリア GTAm：2198万円
カーボンファイバーを多用して軽量化
アルファ ロメオ（FCAジャパン）は4月26～5月9日の期間、高性能スポーツサルーン「ジュリア クアドリフォリオ（Giulia Quadrifoglio）」をベースに、大幅な軽量化とともに、さらなる高出力化を実現した「ジュリア GTA」ならびに「ジュリア GTAm」の確定注文を受け付けている。この2モデルは確定注文に基づく受注生産モデルで、価格はジュリア GTAが2064万円、ジュリア GTAmが2198万円。
1965年に発表された「ジュリア スプリント GTA」は、アルミニウムボディの採用などにより、ベース車に対して大幅に軽量化され、エンジン出力も高められるなど、性能が大きく引き上げられたモデル。その結果、世界各地のレースイベントにおいて数百の勝利を挙げ、伝説的なモデルとなっているが、その輝かしい歴史と技術の探求心を受け継いで復活したのが、今回のジュリア GTA/GTAmとなる。
GTAとは「Gran Turismo Alleggerita（グラン ツーリスモ アレッジェリータ）の頭文字を取ったもので、アレッジェリータはイタリア語で軽量化の意味。また、GTAmの「m」は「モディファイド」を示し、2シーター化とロールバーが装着され、よりサーキット走行における特性を高めつつ、公道走行も可能なモデルとなっている。
大幅な軽量化を実施するにあたり、ボンネットやルーフに加え、フロントバンパーやフロントフェンダー、リアディフューザーもカーボンファイバー製に交換され、ジュリア GTAmはさらに専用カーボンフロントスプリッターや大型カーボンリアスポイラーが採用される。さらに、ジュリア GTAmは、モータースポーツの世界から生まれたポリカーボネート樹脂素材のブラックウインドウをサイドとリアに採用し、ベース車に対してGTAは約50kg、GTAmは約100kgの軽量化を実現した。
さらに、エアロダイナミクスに関しては、F1でアルファ ロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウを注入。ザウバーが開発したカーボンファイバー製のサイドスカートやリアスポイラーからなる「ザウバーエアロキット」を装備し、軽量化と共にエアロダイナミクスも最適化。加えて、レースフィールドで用いられているセンターロック式の20インチアルミホイールやカーボンセラミックブレーキディスクを搭載するなど、モータースポーツ由来の最先端技術が投入されている。
また、ジュリア GTA/GTAm共に、高速走行時の車体の安定性を高めるためのワイドトレッド化に伴い、フロントおよびリアは50mm拡幅。サスペンションにも専用のスプリングやショックアブソーバー、ブッシュが採用され、車高もベース車より低くなっている。
インテリアは、ジュリア GTAは基本的にベース車に準じていて、ダッシュボード、ヘッドライナー、ドアパネル、アームレストにアルカンターラが用いられ、スポーティな雰囲気と共に質感が高められている。シートは「GTA」ロゴ入りスパルコ製スポーツシートを採用。ジュリア GTAmは、リアシートが取り外され、ボディ剛性を向上させるロールバーを備えるなど、サーキット走行に主眼を置いた仕様に変更。そのほか、アルカンターラの部位を拡大、サーキット走行において高いホールド性と軽量化を両立したカーボン一体成形の「GTAm」ロゴ入りサベルト製スポーツシート＆6点式シートベルトを採用している。
搭載されるエンジンはV型6気筒 2.9リッターツインターボで、最高出力はベース車より30HP増の540HPへと引き上げら、GTAmでのパワーウェイトレシオは2.81kg/HPを誇る。また、ジュリア GTA/GTAm共に、新設計のチタニウムを使用したアクラポヴィッチ製エキゾーストシステムを搭載する。
ジュリアGTA/GTAmには、通常とは異なり黒一色の特別な「アルファ ロメオエンブレム」と、クアドリフォリオロゴと共に伝説の「アウトデルタ」のロゴ、110周年の記念ロゴが装着される予定という。
なお、注文受け付け後に、アルファ ロメオ公式ウェブサイトに用意されるコンフィギュレーターから「仕様詳細決定」と「10％の頭金の振り込み」が必要となるほか、納車は2021年末以降を予定している。
