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アルファ ロメオ、コンパクトSUV「トナーレ」2022年日本導入へ ブランド初のPHVモデル

「ジュリア GTA/GTAm」2021年日本導入も予告された「ジュリア」「ステルヴィオ」新グレード導入発表会レポート

2020年8月20日 開催

アルファ ロメオの新型コンパクトSUV「トナーレ」を2022年に日本導入する計画を明らかにした

 アルファ ロメオ(FCAジャパン)は8月20日、「ジュリア」「ステルヴィオ」の新グレード「SPRINT(スプリント)」導入発表会をオンラインで開催。同発表会でFCAジャパン社長ポンタス・ヘグストロム氏が、2022年にアルファ ロメオの新型コンパクトSUV「トナーレ」を日本導入する計画を明らかにした。

 トナーレはコンパクトSUVのコンセプトカーとして発表されている、アルファ ロメオ初のPHV(プラグインハイブリッド車)モデル。

 ヘグストロム氏は「トナーレに関してはコンセプトカーを紹介する機会がありましたけれども、こちらのモデルを日本市場には2022年に導入予定です。これはアルファ ロメオにとって新しいセグメントで、アルファ ロメオにとって初めての電動車となっています」と同モデルを紹介。

コンパクトSUVのコンセプトカーとして発表された、アルファ ロメオ初のPHVモデル「トナーレ(Tonale)」

 さらに、2021年にはジュリアの「GTA」「GTAm」を日本でローンチする計画も明らかにして、ヘグストロム氏は「今後、日本のお客さまにはエキサイティングな経験をしていただけるモデルを多数ご用意しております。是非お楽しみにしていてください」と予告した。

ジュリアの「GTA」「GTAm」を2021年に日本導入する計画も明らかにされた

新型コロナウイルスの影響を受けながら、FCAジャパンとして6月に輸入車市場シェア最高記録を更新

 同発表会ではヘグストロム氏が、新型コロナウイルスの影響について述べ、FCAジャパンとしては、6月に輸入車市場シェアで初めて10%超を獲得、シェア最高記録を更新したことが報告された。

6月にFCAジャパンとしてシェア最高記録を更新

 7月の販売については、輸入車市場全体では前年比18%減であったのに対し、FCAジャパンでは前年比7%減にとどまるとともに、フィアットブランドでは前年比10%増、アバルトブランドで前年比7%増を達成したことを説明した。

7月の販売状況

 今回、ジュリア、ステルヴィオへ導入された新グレードについて「本日ご紹介したモデルはスペック的にも多くの変更がなされていますし、プライスも好ましいことになっています」とお手頃感を強調。

 新グレード導入に続いて、2021年にはハイパフォーマンスモデルの「GTA」「GTAm」を、2022年には新型コンパクトSUV「トナーレ」を日本導入する計画を示し、ヘグストロム氏は「今後のアルファ ロメオブランドは、皆さまに提供しているアルファ ロメオのプロダクトに関して非常にエキサイティングなものがあると考えています」との意気込みを述べた。

輸入車ブランドと国産ブランドの谷間に位置する新グレード「スプリント」

「ジュリア」「ステルヴィオ」の改良モデルについて説明するアルファ ロメオ プロダクトマネージャーの平野智氏

 同発表会では「ジュリア」「ステルヴィオ」の改良モデルについての説明があり、インテリアでは車両の設定やスマートフォンとの連携が可能なConnectシステムに、8.8インチタッチディスプレイを採用するとともに、新たにナビゲーションシステムを採用するなど、大幅に機能を充実させたことが強調された。これに合わせて、センターコンソロールまわりの素材や形状が変更されて、インテリアの質感が向上させたことなども紹介された。

「ジュリア」「ステルヴィオ」の改良モデルでは8.8インチタッチディスプレイの採用に合わせてインテリアの質感を高めるととも、運転支援システムの機能が充実された

 今回、ジュリアとステルヴィオに設定された新グレードは、「ジュリア 2.0 ターボ スプリント」が460万円、「ステルヴィオ2.2 ターボ ディーゼル Q4スプリント」が589万円といった価格でありながら装備を充実させたモデルとなっている。

 装備面ではバイキセノンヘッドライトや18インチアルミホイール、ナチュラルレザーシート(6ウェイ電動調整機能付)、タッチディスプレイ付のConnectシステム、デュアルゾーン式フルオートエアコン、アクティブブラインドスポットアシストなどを標準装備。

 ステルヴィオ 2.2 ターボディーゼル Q4 スプリントでは、さらにハイウェイアシストシステムやトラフィックジャムアシスト、トラフィックサインレコグニション、インテリジェントスピードコントロールなどを備えた。

 アルファ ロメオ プロダクトマネージャーの平野智氏は「両モデルとも価格帯的に輸入車ブランドと国産ブランドの谷間に位置するモデルとなっています。そのことから、国産ブランド、輸入車ブランドをお考えになっている幅広い層のお客さまからご検討いただけるのではないかと考えております」と新グレードを導入する狙いについて話した。