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F1第3戦ポルトガルGP、メルセデスのハミルトンが優勝 ホンダ勢はフェルスタッペン2位、ペレス4位、ガスリー10位と3台入賞
2021年5月3日 01:07
F1第3戦ポルトガルGPが4月30日~5月2日(現地時間)、「アウトドローモ・インターナショナル・ドゥ・アルガルベ(アルガルベ国際サーキット)」において開催された。決勝レースは5月2日に66周で行なわれた。
決勝レースでは、1周目の終わりに発生したメインストレートでの接触事故でセーフティカーが出されたものの、レースが落ち着くとメルセデスが1-2、レッドブル・ホンダが3-4という展開に。レース中盤のタイヤ交換時にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン選手が2位に上がりそのままゴールした。優勝はルイス・ハミルトン選手(33号車 メルセデス)、3位はメルセデスのバルテリ・ボッタス選手(77号車 メルセデス)。レッドブル・ホンダのもう1台となるセルジオ・ペレス選手(11号車 レッドブル・レーシング・ホンダ)は4位。
アルファタウリ・ホンダ勢は予選9位からスタートしたピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が10位、角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は15位。
メルセデスのハミルトンが優勝、フェルスタッペン2位、ペレス4位とレッドブル・ホンダは2台が上位入賞
決勝レーススタート後、1周目が終わろうとしていた時点のメインストレートでキミ・ライコネン選手(7号車 アルファロメオ・フェラーリ)のフロントウィングがチームメイトのアントニオ・ジョビナッツィ選手(99号車 アルファロメオ・フェラーリ)の左リアタイヤに接触、そのままライコネン選手は1コーナーにクルマを止めリタイア。メインストレート上に破片が飛び散ったため、2周目にセーフティカーが出されることになった。
7周目にレースが再開されると、ポールポジションからスタートしたバルテリ・ボッタス選手、2位からスタートしたルイス・ハミルトン選手、3位からスタートしたマックス・フェルスタッペン選手の3台の争いに。1コーナーでフェルスタッペン選手がハミルトン選手をアウトから豪快にオーバーテイクして2位に上がる。しかし、その後DRSが有効になると同じ1コーナーでハミルトン選手がやり返し、順位を取り戻す。これでスタートと同じ順位に戻り、トップ3台のレースは再び振り出しに。
レッドブル・ホンダのもう1台であるセルジオ・ペレス選手は、リスタート後マクラーレンのランド・ノリス選手に抜かれて5位に下がったが、16周目の1コーナーで抜き返して4位に戻った。これでメルセデスが1-2、レッドブル・ホンダが3-4というフォーメーションになった。
20周目の1コーナーでハミルトン選手がボッタス選手をオーバーテイクしてトップに浮上する。その後3位のフェルスタッペン選手もボッタス選手を攻め立てる。この2台のレースは続き、その間にトップのハミルトン選手は逃げて行く。36周目にフェルスタッペン選手がハードタイヤに交換。翌37周目にボッタス選手も対応してタイヤ交換する。コースに戻ったときにはボッタス選手が前だったが、その先のコーナーでフェルスタッペン選手はタイヤが暖まらないボッタス選手をオーバーテイク。これで実質的に2位に上がることになった。
ミディアムタイヤでスタートしたレッドブル・ホンダのペレス選手は52周目までタイヤ交換を遅らせ、ソフトタイヤに交換してファステストラップポイントの獲得と3位のボッタス選手を追い上げることになった。ペレス選手はタイヤ交換後ファステストラップをマーク。しかし、その後ボッタス選手もピットに入り、こちらもソフトタイヤに交換してファステストラップを取り返した。
さらに、その1周後にはフェルスタッペン選手もソフトタイヤに交換し、ファステストラップ争奪戦が行なわれることになった。最終ラップでフェルスタッペン選手がファステストラップをマークしたが、トラックリミット違反を取られてタイムは取り消され、結局ボッタス選手がファステストラップを獲得して追加1点を獲得した。
結局レースはメルセデスのハミルトン選手が優勝。2位にレッドブル・ホンダのフェルスタッペン選手、3位はメルセデスのボッタス選手という順位に。4位はペレス選手。5位はマクラーレンのノリス選手、6位はフェラーリのシャルル・ルクレール選手(16号車 フェラーリ)となった。
アルファタウリ・ホンダはガスリーが10位に入り1点を獲得、アルピーヌ・ルノーは2台そろって入賞
今回のレースで活躍が目立ったのは2台のアルピーヌ・ルノー勢だ。エステバン・オコン選手(31号車 アルピーヌ・ルノー)は予選6位からスタートし、ミディアムタイヤでスタートしたフェラーリのルクレール選手には抜かれたものの7位でゴール。予選13位からスタートしたフェルナンド・アロンソ選手(14号車 アルピーヌ・ルノー)はミディアムタイヤで長いスティントを成功させて8位まで順位を上げた。
アルファタウリ・ホンダ勢は、ピエール・ガスリー選手(10号車 アルファタウリ・ホンダ)が予選9位からスタートし、最終的に10位になり1ポイントを獲得したした。
角田裕毅選手(22号車 アルファタウリ・ホンダ)は、予選14番手からスタートしたが、スタート後順位を下げて15位に。オープニングラップにタイヤロックして以降、タイヤにバイブレーションが出たことなどの影響もありやや早めの22周目にハードタイヤに交換、そのままゴールを目指す作戦に変更した。途中2台のハース勢に引っかかるなどしながら淡々とレースを走った。結局、14位から大きく離された15位でゴールした。今回のアルファタウリは両車ともに競争力がなく、ガスリー選手が1ポイントを獲得したものの厳しいレースになってしまった。
F1第3戦ポルトガルGP 決勝結果(暫定)
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 66 | 1時間34分31秒421 | 25 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 66 | +29.148秒 | 18 |
3 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 66 | +33.530秒 | 16 |
4 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 66 | +39.735秒 | 12 |
5 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 66 | +51.369秒 | 10 |
6 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 66 | +55.781秒 | 8 |
7 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 66 | +63.749秒 | 6 |
8 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 66 | +64.808秒 | 4 |
9 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 66 | +75.369秒 | 2 |
10 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 66 | +76.463秒 | 1 |
11 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 66 | +78.955秒 | 0 |
12 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 65 | +1周 | 0 |
13 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 65 | +1周 | 0 |
14 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 65 | +1周 | 0 |
15 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 65 | +1周 | 0 |
16 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 65 | +1周 | 0 |
17 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 64 | +2周 | 0 |
18 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 64 | +2周 | 0 |
19 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 64 | +2周 | 0 |
NC | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1 | DNF | 0 |