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ユビ電、EV充電サービス「ウィーチャージ」がすべてのEVとPHEV対応に拡充

2021年5月19日 発表

EV充電サービス「ウィーチャージ」

正式サービス開始は6月初旬を予定

 充電サービスの企画開発・管理運営などをてがけるユビ電(ユビキタスな電気の略)は5月19日、自社が展開している電気自動車充電サービスの「WeCharge(ウィーチャージ)」に、独自の課金運用コントローラー「WeCharge HUB(ウィーチャージハブ)」を導入することで、BEV(バッテリー電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)の全車種に対応できるようになったと発表した。正式サービス開始は6月初旬を予定している。

 ユビ電は、電気自動車の普及には駐車中に充電できる場所の拡充と、電気代を簡単に精算する課金システムが重要と考え「電気を使いたい人と電気を使わせてあげる人をつなぐこと」を目的としたIoT充電サービスのウィーチャージを開発。

 このサービスにより建物や駐車場にすでに設置されている充電器だけでなく、充電設備がない駐車場・車室・車庫でも電気自動車用の200Vのコンセントで課金運用が可能になり、電気を使いたい人(利用者)が支払い、電気を使わせてあげる人(管理組合など)が充電量に応じて電気代費用の戻しを受け取れるようにできる。

 2020年8月から取り組んでいたプレサービスでは「テスラ」「ジャガーのEV」「ランドローバーのPHEVコネクティッドカー」のみ利用可能だったが、今回のウィーチャージハブを導入したことで、すべてのEV、PHEVがウィーチャージ充電サービスを利用できるようになり、2021年6月初旬からサービスが開始される予定になっている。

 この電気自動車充電サービス ウィーチャージは、IoT技術を活用し、車両登録から充電利用、支払いまで「ウィーチャージアプリ」だけで完結可能としているのが特徴。利用者はウィーチャージアプリにコンセントのQRコードを読み込ませると、ウィーチャージハブの遠隔スイッチがONになり充電開始。充電終了後にアプリに登録しているクレジットカードから利用量に応じた金額が支払われる。

 また、ユビ電は2025年末までに、日本全国のマンション2万4000か所、ホテル旅館2万7000か所へウィーチャージ充電スポットを広げる計画をしていて、マンション居住者でも電気自動車の「おうち充電」ができるように「マンション居住者向け充電設備設置サポート」を実施。さらに「おうち充電」と並行して、オフィスビル、空港、ゴルフ場、飲食店、商業施設、駐車場運営施設など、クルマの駐車時間が長い施設駐車場にも「おそと充電」ができるウィーチャージ充電スポットを拡充していくとしている。