水素カローラで走る佐々木選手と井口選手に聞く 「しっかりデータを持ち帰りたい」「第一歩を華やかなものに」

水素エンジン搭載カローラをドライブ

　5月22日15時、水素エンジン搭載の「カローラスポーツ」がエントリーした富士24時間の決勝レースが始まった。決勝レース前、ルーキーレーシングの32号車 ORC ROOKIE Corolla H2 concept（井口卓人/佐々木雅弘/モリゾウ/松井孝充/石浦宏明/小林可夢偉組）は、世界でも画期的な水素エンジン車による24時間レース挑戦となることから大きな注目を集めていた。

　この世界的にも注目されるクルマをドライブする、Aドライバーの井口卓人選手、Bドライバーの佐々木雅弘選手に話をうかがうチャンスがあったので、24時間レースを前にしての気持ちを聞いてみた。

　佐々木雅弘選手は、世界初となる水素エンジン車での24時間レース挑戦となるだけに「世界初の水素でしっかり走って、データを持ち帰りたい」とプロドライバーとしての役割を語る。また、これからモータースポーツを水素エンジン車で走ることができるかと思うと「ワクワクする」と新たな挑戦への期待を口にした。

佐々木雅弘選手

　井口卓人選手は、「水素で24時間レースに挑むのは世界で初めてのこと。われわれドライバーも責任重大」と、世界初の挑戦に選ばれたドライバーとしての思いを述べるとともに、「水素エンジンとしての第一歩を華やかなものにしたい」語ってくれた。

井口卓人選手

　両選手とも、プロドライバーとして課せられた責任の重さを語っていたほか、トヨタの世界的チャレンジが大きな意味を持つものとなることを願っていた。