ニュース

シェフラーとビルシュタイン、メカニックの技術向上のためにパートナーシップを強化

2021年6月1日(現地時間) 発表

シェフラーとビルシュタインは、REPXPERT整備工場にシャシー分野の専門知識を集約させた

オンラインを使った情報提供やトレーニングが可能に

 シェフラーのオートモーティブ・アフターマーケットとドイツのショックアブソーバーとスプリングのメーカーであるビルシュタイン(BILSTEIN)は6月1日(現地時間)、2019年に設立された技術トレーニングにおける協力関係を拡大し、パートナーシップの強化を行なうと発表した。

 整備工場にとって「デジタル化」「車両技術の複雑化」「修理工程の高効率化」などの課題を克服するためには、技術トレーニングが重要な役割を果たすという。そこで今回、整備工場のプロフェッショナルに最高のサポートを提供するために、2社のシャシースペシャリストが協力。

 今後シェフラーのオンライン整備工場REPXPERTの登録ユーザーは、パートナー企業であるTecAllianceを介して、ビルシュタインの製品情報、取り付けビデオ、実用的なヒント、車両別の取り付け説明書など、サスペンションダンピングとスプリングに関する全製品の情報が入手可能になる。また、ビルシュタインの全製品はTecAllianceが提供するオンラインパーツカタログ「TecDoc」でも確認できるという。

 シェフラーREPXPERTの責任者であるスヴェン・オレヴ・ミューラーは「整備工場は、REPXPERTポータルの情報量を高く評価していますが、シェフラーの製品レンジ以外の知識も求めています。今回の提携では、こうした要望に応え、整備士が仕事で必要としているもの、つまり技術的なノウハウや日常業務のサポートを提供していきます。これこそが、REPXPERTを象徴するものです」と述べている。

 最初の6か月間の試験段階では、ビルシュタインのコンテンツは、REPXPERTのソーシャルメディアチャンネルとREPXPERTニュースレターにも掲載され、今後数か月の間に拡大される新しいオンライントレーニングコースの情報も提供されるという。

 ミューラー氏は「このパイロットプロジェクトが、共同トレーニングコースと同様に整備工場で好評であれば、協力関係を拡大し、さらに多くの国を追加する予定です」と述べていて、まずは、ドイツ、ポーランド、イギリスの3か国でパイロットフェーズのプロジェクトが実施される。

 ビルシュタインのアフターマーケット営業部長のフォルカー・ヴェーガーホフ氏は「ビルシュタインのコンテンツをREPXPERTに掲載するパイロットフェーズをシェフラーと共に開始できることを嬉しく思います。シャシーシステムに関するシェフラーの専門知識と、ショックアブソーバーとスプリングのメーカーであるビルシュタインを組み合わせることで、整備工場向けに高品質なコンテンツを提供するための優れた基盤を構築することができました」と述べている。

 特にトレーニングコースでは、業界の大手2社の専門知識が活かされていて、ビルシュタインアカデミーの責任者であるライナー・ポピオル氏は「技術的な背景が共通しているため、個々の作業手順やコンポーネント間の相互関係を説明するのが非常に容易になっています」と語っている。