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日産、「ジューク ラリー トリビュート コンセプト」欧州公開 「240Z」の東アフリカサファリラリー優勝50周年を祝う

2021年6月24日(現地時間) 発表

「ジューク ラリー トリビュート コンセプト」

 日産自動車は6月24日(現地時間)、1971年の東アフリカサファリラリー優勝車「ダットサン 240Z(日本名:フェアレディZ)」へのオマージュとなるコンセプトカー、「ジューク ラリー トリビュート コンセプト」をヨーロッパの公式Webサイトで公開した。

 1971年の第19回東アフリカサファリラリーで優勝した伝説の240Zは、最高出力210PSを発生する直列6気筒2.4リッターエンジンを搭載する後輪駆動モデルで、エドガー・G・ハーマン/ハンス・シュラー組によってドライブされた。現在は、神奈川県の座間にある日産ヘリテージコレクションの一部となっていて、2013年には「日産名車再生クラブ」の手によりゴール時のダメージを残しつつフルレストアされている。

1971年第19回東アフリカサファリラリー優勝車「ダットサン240Z」
ジューク ラリー トリビュート コンセプト

 その240Zによる東アフリカサファリラリー優勝50周年を祝うために、欧州日産が公開したジューク ラリー トリビュート コンセプトは、「240Z」へオマージュとして、黒いフードや黒いホイールなどが装着された。それらのモチーフは日産が2015年にフランクフルトモーターショーで発表した「グリップス コンセプト」のインスピレーションにもなり、2019年に導入された新型「ジューク」のデザインにも影響を与えたという。

 そのほかにも、特注のオフロードタイヤに対応するためにホイールアーチを拡大、ボンネットとルーフに取り付けられた追加のライトによって、オフロード車としての存在を強調させている。

 19年ぶりにWRC(世界ラリー選手権)カレンダーに復帰した「サファリラリーケニア」の初日に合わせてリリースされたジューク ラリー トリビュート コンセプトについて、欧州日産のブランド&カスタマーエクスペリエンス担当 バイスプレジデントのCoralie Musy氏は「日産の先駆的な歴史を反映したその印象的なイメージによって、50周年を祝うことを嬉しく思います」などとコメントしている。