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ボルボ、2022年にBEVとなる新型「XC90」にLuminar製のLiDARとNVIDIA製のSoC「Orin」採用

2021年6月24日(現地時間) 発表

BEVとなる新型「XC90」のセンサー配置。300mという数字が刻まれているとともに、多くのセンサーを搭載することが分かる

 ボルボ・カーズは6月24日、2022年にリリースを予定している新型「XC90」についての情報をアップデートした。ボルボのフラグシップSUVとなる新型XC90は、すべてをBEV(バッテリEV)にし、自動車の安全性の新たな基準となるほどの安全技術を装備するという。詳細は、6月30日に開催される「Volvo Cars Tech Moment」で公開予定。

 安全技術の核として現時点で挙げられているのがLuminar製のLiDARと、NVIDIA製のSoC(System On a Chip)であるOrin(オーリン)。OrinはAIで知られるNVIDIAが開発したSoCで、AI実行環境として最速バージョンでは254TOPS/25SPECintの能力を持つ(ボルボがどのバージョンを採用するか不明。ソフトウェアによって性能も変わる)。現在、すでに量産自動車に搭載されADAS機能を提供しているXavier(エグゼビア)の次世代車載半導体になり、Xavierの30TOPSに対し1チップで8倍以上の性能を発揮する。NVIDIA側からもOrin搭載についての発表が行なわれており、Orin搭載車として初の量産車として登場する予定だ。

 また、Luminar製LiDARについてはどの種類のものが搭載されるか詳細は発表されていないものの、Zenseactが開発する自動運転ソフトウェアと組み合わせ、Orinでそのソフトウェアなどを統合実行していくことで次世代の衝突回避技術を提供するという。

 ヘンリック・グリーンCTO(最高技術責任者)は、「より安全なクルマを提供するために、長期的には衝突をゼロにし、事故を完全に回避することを目指しています。OTAのアップデートにより安全技術を継続的に改善していくことで、衝突がますますまれになり、より多くの命を救いたいと考えています」とコメントしている。

 その詳細は。6月30日の「Volvo Cars Tech Moment」で公開されていく。

近距離はウルトラソニック、つまり超音波ソナーで見るものと思われる。図から読み取る限り、前後側方で16個搭載しているのだろうか?