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アルファ ロメオ、F1ドライバーのキミ・ライコネン選手が「ジュリア GTA/GTAm」の開発に協力
2021年6月25日 11:27
- 2021年6月23日(現地時間) 発表
F1チャンピオンも開発に協力した最強モデル
アルファ ロメオは6月23日(現地時間)、2020年の秋に行なった「ジュリア GTA」「ジュリア GTAm」のテストセッションに続き、フィンランド生まれのF1世界チャンピオン経験者であるキミ・ライコネン選手が、イタリアのバロッコ(Balocco)試験場でテストドライブを行なったことを明かした。また、ライコネン選手は「日常的にも使えるし、サーキットも楽しめる最高のクルマだ」と評価したという。
ライコネン選手は、マシンに加えられた変更点のうち、特に空力に関するものを分析。1回目のセッションでは、新型フロントバンパーに組み込まれた調整可能な新型スプリッターが、リアには手動で調整可能な新型ウイングが追加されており、この点についてアドバイスを行なった。また、これらの新しいコンポーネントとエクストラクターやアンダーボディ・フェアリングとの相互作用によって保証される全体的なバランスにも変更が加えられたという。
ライコネン選手は「もちろん高速走行時のバランスはよくなっています。フロントが低くなったことで、ステアリング操作が素早くなったような気がします。速いし、運転しやすいし、反応もいい」とコメント。ライコネン選手は、レーシングスーツを脱ぐと、子供を学校に送り出す父親に戻るため、ジュリア GTAは日常とサーキットとどちらでも使える理想的な組み合わせであるとしている。
このテスト走行は2020年10月から始まり、特に空力とハンドリングに関する開発に焦点を当てつつ繰り返すことにより、ドライバーがアルファ ロメオのエンジニアリングチームにアドバイスを提供しながら開発が進められ完成したという。
ジュリア GTAおよびGTAmの新しいフロントバンパー、サイドスカート、エクストラクター、GTAスポイラー、GTAmエアロウイングなど、エアロダイナミクスに影響を与えるカーボンファイバー部品の製造はザウバー・エンジニアリングに委託されている。手動で調整可能なフロントおよびリアウイングにより、ジュリア GTAmは、ドライバーの要望や好みに応じて、どのようなコースや道路にも空力性能を適応させることが可能となっている。風洞実験では、ウイングだけでなく、「ジュリア・クアドリフォリオ」のように完全にフェアリング化されたアンダーボディにも着目した空力研究が行なわれている。
また、ジュリア GTAとGTAmには、クルマのダウンフォース効果を高めることができる新しい特別なエアエクストラクターが採用されていて、高速走行時の優れたロードホールディングを実現。特にジュリア GTAmでは最も強力な空力構成により、ジュリア GTAの2倍、このセグメントの従来のベンチマークであるジュリア・クアドリフォリオと比較して3倍のダウンフォースがかかっているという。
アルファ ロメオはこれを、ザウバーの技術者たちとのコラボレーションによる大きな成果を証明する素晴らしい結果だとしている。