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東京2020パラリンピック開幕、豊田章男社長がトヨタイムズ放送部に生出演

2021年8月24日 公開

豊田章男社長が生出演した「トヨタイムズ放送部(Toyota Times Athletes Now)」

 トヨタ自動車の豊田章男社長は8月24日、東京2020パラリンピックの開幕に合わせて、同大会に参加するトヨタのアスリート情報を届ける番組「トヨタイムズ放送部(Toyota Times Athletes Now)」に生出演した。

 同番組は、トヨタ運営するトヨタイムズの公式YouTubeチャンネルで公開されたもので、トヨタがサポートするアスリート「GTTA(GLOBAL TEAM TOYOTA ATHLETES)」を応援していこうという番組。番組に生出演した豊田社長からは、トヨタがアスリートをサポートする想いなどが語られた。

トヨタイムズ放送部 8/24 豊田章男社長も生出演!「開幕!東京2020パラリンピック。One Toyotaの想い」

 この番組の中で、2015年に発表された「トヨタのIPC ワールドワイド・パラリンピック・パートナー就任」について、豊田社長は「世の中にオリンピックと名のつくものは3つありまして、オリンピック、パラリンピック、スペシャルオリンピック。トヨタはスペシャルオリンピック、パラリンピックも応援をしてましたが、オリンピックのワールドワイドスポンサーになった時に、よりパラリンピックではワールドワイドな位置付けでの支援が可能になり、どちらかというとわれわれは各地域で活躍するアスリートの人たちも応援したいということで、各地域の日本でいうJOCみたいなところと連携できるはじめての仕組みでの、ワールドと理解しています」と語った。

 続けて、豊田社長は「特にわれわれは運動部と会社との関わり合いが強いんですね。それに加えてパラリンピックというのは、道具と人の共同作業じゃないですか。ですから、そういう意味で応援をしているという形だけでなく、われわれも道具作りのところで参加できる。ですから、私がモビリティカンパニーになろうよという言い方をする、大きく背中を押したのもパラリンピックとの出会いだったと思いますね」と、“移動の自由”を支えるトヨタへのこだわりを語った。

 また、東京でオリンピック・パラリンピックを開催することについて、豊田社長は「初めてパラリンピックとオリンピックの距離を非常に縮めてくれたのは、前回のロンドンオリンピックだったと思います。その流れの中で(複数回開催国として)2回目の開催国となった東京では、いかに移動の自由をやるのか、インフラを作るのか、この東京の都市でどういう準備をするかというのも1つミッションだったんじゃないでしょうか。例えば、われわれは自動車会社だから、空港から選手村まで誰の手助けもなく1人で移動して入れるとか、その時に自動運転車というものを用意する。その時に、自動運転のクルマだけ作ればいいんじゃなくて、どんなルールにすべきか。交通ルールは? どういう道を準備すればいいか? そんなものが開催の前までに準備はできなかったと思います」との思いを述べるとともに、「この開催期間中に多くのアスリートが、また多くの関係者がここに来られて、パラリンピアンをサポートされるわけですからね、われわれが用意したモビリティの改善点とか、インフラ面での課題とか、問題点だとか、そういうのをシェアして次の開催国にも提案し、“パラリンピックをやるなら都市がこういう風に変革してないと手をあげられませんよ”というような、きっかけになっていく東京大会になればいいなと思ってます」と話した。

 そして、東京で繰り広げられるパラリンピックの見どころについて、豊田社長は「スーパーヒューマンがどんな戦い方をするのかという部分で、スーパーヒューマンって、そのオンリーワンの人がオンリーワンの戦いで勝負するんですよ。で、それぞれみんながオンリーワンでどういう個性を武器として戦っていくのか、そのスーパーヒューマンの戦いぶりを見られるとおもしろいと思います」と語り、番組の締めくくりに、豊田社長は「パラリンピックを理解することからはじめて、オンリーワンのストーリーを応援してほしい」とのメッセージを示した。

 なお、「トヨタイムズ放送部(TOYOTA Times Athletes Now)」では、パラリンピックの開催期間中、毎日19時からインターネット生放送を実施。同番組では、アスリートの障害に合わせた各競技のクラス分けの解説なども行ないながらアスリートの活躍を伝えていくという。