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ホンダF1 田辺TD、フェルスタッペン選手がポイントリーダーに返り咲いたという意味ではいいレース
2021年10月11日 05:56
F1第16戦トルコGPの決勝レースが10月10日(現地時間)、インターシティ・インスタンブール・パーク・サーキットにおいて開催された。レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペン選手が2位、セルジオ・ペレス選手が3位と、2台ともに表彰台という結果になった。優勝こそメルセデスのバルテリ・ボッタス選手にさらわれたものの、ドライバー選手権のライバルであるルイス・ハミルトン選手はエンジン(ICE)4基目投入の10グリッド降格ペナルティなどもあり5位に終わったことを考えると上々の結果と言える。
決勝レース終了後、ホンダF1の現地での技術面を統括するホンダF1 テクニカルディレクター 田辺豊治氏によるオンライン会見が行なわれたのでその模様をお届けする。
Curse? What curse? 🤷 Rounding off a great weekend for the 🤍 Bulls 🏆pic.twitter.com/b4Xpajiyqw
— Red Bull Racing Honda (@redbullracing)October 10, 2021
鈴鹿のスタンドに応援に来てくれているファンの姿に奮起、2台表彰台は望外の結果
田辺氏:天気予報では、今日がウェットでのレースというのは予想していなかったが、弱い霧雨が降る中、路面が改善しない状況が続きインターミディエイトのレースになった。フリー走行3回目のウェットコンディションでは、ホンダの2チーム4台が1-2-3となるなどの結果もあったが、レッドブル・ホンダの2台が2位と3位という結果になった。優勝を逃したのは残念だが、金曜、予選とメルセデスの速さには追いつかない中で、われわれが持つ速さを最大限発揮できたレースになった。
アルファタウリ・ホンダの2台に関して、ピエール・ガスリー選手は接触で5秒ペナルティをもらい、最後追い上げたが6位でゴールした。角田裕毅選手に関してはスピンして後ろに下がってしまうレースになった。ただ、2台とも予選ではいいポジションに戻っており、それはよかった。
ホンダF1としては4台が完走して2台が表彰台、3台がポイント獲得。そしてフェルスタッペン選手がポイントリーダーに返り咲いたという意味ではいいレースになったし、レッドブルのコンストラクタータイトルもまだまだ十分狙っていけると思う。この先、アメリカ、中東へと向かういい流れの中にあると思っている。
──ロシアは2位だったが、勝利に値する2位と表現されていた。今回はハミルトン選手がICE交換でグリッド降格ペナルティをとって11位からスタートして5位、フェルスタッペン選手は2位キープというレースになった。どう評価しているか?
田辺氏:先ほども触れたが今週のパフォーマンスを考えると、予選でメルセデスが1-2、そして11番グリッドから5位に上がる結果から考えると、彼らがポテンシャルの高いクルマを用意してきたと言える。その意味では、序盤角田選手が8周ほどハミルトン選手を抑えたのはいい走りをしてくれていたと思う。
ハミルトン選手は角田選手をパスしたあと、さらにその前を抜いていったことを考えると、彼らのパフォーマンスは高かった。それに対してちゃんとマネージして2位を取ったことは重みがあると思う。
──レース前、ハミルトン選手はどこまで来ると思っていた?
田辺氏:特にない。
──今回ハミルトン選手がエンジンを交換した。メルセデスはフレッシュなエンジンの方が馬力あると説明しているが、ホンダも同様の考え方か?
田辺氏:われわれのエンジンも当然使い込めば劣化はあり、その辺りをマネージしながら使っていくという状況になっている。しかし、10グリッドペナルティをとってまで交換する方が得ということはない。
──今週末は日本GPの代わりとして特別カラーリングなどで戦ったが、週末を終えてみてどういう気持ちか?
田辺氏:今日のレース前の朝にライブイベントでお話をさせていただいた。そのときにレースが行われていない鈴鹿サーキットに、チームのウエアを着たファンの方がいらっしゃったのはびっくりしたし、うれしかった。
そのライブイベントなかで(そうしたファンの姿に)人間なので一段と高ぶるというお話をさせていただいたが、その意味では本当は優勝したかったが、今週末の彼我の性能差を見ればその差は明らかでいかんともし難かったが、2チーム4台が完走できて、表彰台に白いレーシングスーツの2人が立ち、スペシャルカラーリングが何度も映像に映し出されたのはよかった。負けたのは事実だが、よろこぶべき最高のパフォーマンスを引き出せたという日になったと思っている。
今回のトルコGPで、今シーズンの欧州内のグランプリは終了し、10月22日~24日に行なわれるアメリカGPを皮切りに、北米、南米、そして中東と転戦し、最終的に12月10日~12日に予定されているアブダビGPでフィナーレを迎える。泣いても笑っても残り6レースで、フェルスタッペン選手とハミルトン選手のチャンピオン争いには決着がつくことになる。ホンダ最終年に悲願のチャンピオン獲得なるか、今シーズンのF1も佳境を迎えつつあるということができるだろう。
F1第16戦トルコGP 決勝結果
順位 | 号車 | ドライバー | 車両 | 周回数 | タイム | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 77 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 58 | 1時間31分04秒103 | 26 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル・レーシング・ホンダ | 58 | +14.584秒 | 18 |
3 | 11 | セルジオ・ペレス | レッドブル・レーシング・ホンダ | 58 | +33.471秒 | 15 |
4 | 16 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | 58 | +37.814秒 | 12 |
5 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 58 | +41.812秒 | 10 |
6 | 10 | ピエール・ガスリー | アルファタウリ・ホンダ | 58 | +44.292秒 | 8 |
7 | 4 | ランド・ノリス | マクラーレン・メルセデス | 58 | +47.213秒 | 6 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | フェラーリ | 58 | +51.526秒 | 4 |
9 | 18 | ランス・ストロール | アストンマーティン・メルセデス | 58 | +82.018秒 | 2 |
10 | 31 | エステバン・オコン | アルピーヌ・ルノー | 57 | +1周 | 1 |
11 | 99 | アントニオ・ジョビナッツィ | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 57 | +1周 | 0 |
12 | 7 | キミ・ライコネン | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 57 | +1周 | 0 |
13 | 3 | ダニエル・リカルド | マクラーレン・メルセデス | 57 | +1周 | 0 |
14 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ・ホンダ | 57 | +1周 | 0 |
15 | 63 | ジョージ・ラッセル | ウイリアムズ・メルセデス | 57 | +1周 | 0 |
16 | 14 | フェルナンド・アロンソ | アルピーヌ・ルノー | 57 | +1周 | 0 |
17 | 6 | ニコラス・ラティフィ | ウイリアムズ・メルセデス | 57 | +1周 | 0 |
18 | 5 | セバスチャン・ベッテル | アストンマーティン・メルセデス | 57 | +1周 | 0 |
19 | 47 | ミック・シューマッハ | ハース・フェラーリ | 56 | +2周 | 0 |
20 | 9 | ニキータ・マゼピン | ハース・フェラーリ | 56 | +2周 | 0 |
ドライバーランキング(F1第16戦トルコGP終了後)
順位 | ドライバー | 国 | 車両 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | マックス・フェルスタッペン | NED | レッドブル・レーシング・ホンダ | 262.5 |
2 | ルイス・ハミルトン | GBR | メルセデス | 256.5 |
3 | バルテリ・ボッタス | FIN | メルセデス | 177 |
4 | ランド・ノリス | GBR | マクラーレン・メルセデス | 145 |
5 | セルジオ・ペレス | MEX | レッドブル・レーシング・ホンダ | 135 |
6 | カルロス・サインツ | ESP | フェラーリ | 116.5 |
7 | シャルル・ルクレール | MON | フェラーリ | 116 |
8 | ダニエル・リカルド | AUS | マクラーレン・メルセデス | 95 |
9 | ピエール・ガスリー | FRA | アルファタウリ・ホンダ | 74 |
10 | フェルナンド・アロンソ | ESP | アルピーヌ・ルノー | 58 |
11 | エステバン・オコン | FRA | アルピーヌ・ルノー | 46 |
12 | セバスチャン・ベッテル | GER | アストンマーティン・メルセデス | 35 |
13 | ランス・ストロール | CAN | アストンマーティン・メルセデス | 26 |
14 | 角田裕毅 | JPN | アルファタウリ・ホンダ | 18 |
15 | ジョージ・ラッセル | GBR | ウイリアムズ・メルセデス | 16 |
16 | ニコラス・ラティフィ | CAN | ウイリアムズ・メルセデス | 7 |
17 | キミ・ライコネン | FIN | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 6 |
18 | アントニオ・ジョビナッツィ | ITA | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 1 |
19 | ミック・シューマッハ | GER | ハース・フェラーリ | 0 |
20 | ロバート・クビサ | POL | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 0 |
21 | ニキータ・マゼピン | RAF | ハース・フェラーリ | 0 |
コンストラクターランキング(F1第16戦トルコGP終了後)
順位 | チーム | ポイント |
---|---|---|
1 | メルセデス | 433.5 |
2 | レッドブル・レーシング・ホンダ | 397.5 |
3 | マクラーレン・メルセデス | 240 |
4 | フェラーリ | 232.5 |
5 | アルピーヌ・ルノー | 104 |
6 | アルファタウリ・ホンダ | 92 |
7 | アストンマーティン・メルセデス | 61 |
8 | ウイリアムズ・メルセデス | 23 |
9 | アルファロメオ・レーシング・フェラーリ | 7 |
10 | ハース・フェラーリ | 0 |
YouTube FORMULA 1ダイジェスト映像
トップ | https://www.youtube.com/channel/UCB_qr75-ydFVKSF9Dmo6izg |
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第1戦バーレーンGP | https://www.youtube.com/watch?v=QuBlV0dixMo |
第2戦エミリア・ロマーニャGP | https://www.youtube.com/watch?v=ds0BC8RDJ5o |
第3戦ポルトガルGP | https://www.youtube.com/watch?v=-9-8gvYantk |
第4戦スペインGP | https://www.youtube.com/watch?v=HuLdJLB6sBo |
第5戦モナコGP | https://www.youtube.com/watch?v=GK5qm8AZ1dQ |
第6戦アゼルバイジャンGP | https://www.youtube.com/watch?v=suZHkUxPzjE |
第7戦フランスGP | https://www.youtube.com/watch?v=5hBwgJtMxLM |
第8戦シュタイアーマルクGP | https://www.youtube.com/watch?v=tr4gf_iae20 |
第9戦オーストリアGP | https://www.youtube.com/watch?v=LxLVqf5OtIE |
第10戦イギリスGP | https://www.youtube.com/watch?v=FRt8hXFb0Vg |
第11戦ハンガリーGP | https://www.youtube.com/watch?v=a2kkuQS_gXk |
第12戦ベルギーGP | https://www.youtube.com/watch?v=MjmywbEfzk0 |
第13戦オランダGP | https://www.youtube.com/watch?v=rXhGajRFLlY |
第14戦イタリアGP | https://www.youtube.com/watch?v=1ZgniFQiTPA |
第15戦ロシアGP | https://www.youtube.com/watch?v=Jjw1x6xQo7s |
第16戦トルコGP | https://www.youtube.com/watch?v=ZGRpHy0qoN4 |