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台湾フォックスコン、EVモデル3台を公開 SUVとセダンとバスを開発
2021年10月19日 12:04
- 2021年10月18日 発表
台湾の鴻海テクノロジー・グループ(Foxconn:フォックスコン)は10月18日、同日開催した「Hon Hai Tech Day(HHTD21)」において、3台のEV(電気自動車)を公開した。
HHTD21では、SUVタイプの「モデルC」、セダンタイプの「モデルE」、路線バスの「モデルT」の3モデルを公開、同社のEVソフトウェアやハードウェアプラットフォームに関する最新の技術開発を紹介して、電気自動車事業への参入を強調した。
全長4.64m、ホイールベース2.86mのモデルCは、5人+2人が快適に座れるスペースと十分な収納スペースを備えたSUVモデル。空気抗力係数が0.27と低く、3.8秒で0‐100km/hまで加速し、700kmの航続距離を実現するとしている。また、鴻海のオープンEVプラットフォームのおかげで、燃料自動車に匹敵するリーズナブルな価格を予定しているという。
モデルEは、鴻海とイタリアのデザイン会社ピニンファリーナによる共同開発した高級フラッグシップセダン。後部座席スペースは、パーソナルモバイルデバイスを備えた専用のモバイルオフィスに変身し、顔認識ドア、スマートウィンドウなどを搭載。豪華さと快適さに加えて、高性能と高度な動的制御技術を備えたモデルEは、約750PSの出力を発生し、約2.8秒で0-100km/hに到達する加速を実現。航続距離は750kmとしている。
モデルTは、高度道路交通ソリューションとして位置付けられているスタイリッシュな都市バス。自動車研究試験センター(ARTC)のテストで20万kmの耐久性テストと1000時間以上の剛性強度テストをクリア。高い剛体の設計と安全性能は連邦交通局(FTA)の規制と基準を満たし、ドライバーと乗客の安全を確保するとしている。モデルTのバッテリーは航続距離400kmを超え、最大速度は時速120km、最大400℃の温度にも耐えることが可能という。
同社では8月に発表した2021年度第2四半期決算において、電気自動車部品事業が2021年に100億台湾ドル以上の追加収益をもたらすと予測。これは前年比40%の増加で、2022年にはより高い成長率を見込むと公表。日本電産との合弁会社設立に関する議論を開始するなど、自動車事業への取り組みを拡大していた。