日産、「キャラバン」ガソリンモデルをマイチェン 最上級グレード「GRANDプレミアムGX」登場

新型キャラバン価格表

バン DX（4WD）とマイクロバス GX（4WD）

　まずデザインについて、外観ではフロントグリルとフロントバンパーを刷新し、よりダイナミックで力強く存在感のあるデザインに仕上げた。

　ボディカラーには雪原を想起させる「ピュアホワイトパール」、漆黒の夜空をイメージした「ミッドナイトブラック」、アウトドアシーンで存在感が光る「ステルスグレー」の3色の新色を追加し、全8色のラインアップとした。また、特別塗装色には新開発の特殊高弾性樹脂を配合し、日常使用で生じる擦り傷など塗装表面の劣化を防ぐ塗料であるスクラッチシールドを採用した。スクラッチシールドはキズが付きにくく、キズが付いた場合でも時間と共にキズが生じる前に近い状態に修復するという。

バン EX（2WD）。ボディカラーはステルスグレー

ワゴン EX（2WD）。ボディカラーはピュアホワイトパール

GRANDプレミアムGXの外観では、フロントグリルやドアミラー、テールゲートのフィニッシャーなどにダーク調メッキを採用

　室内はブラックを基調とし、落ち着いた雰囲気を演出。また、運転席は先進的で視認性、操作性を大幅に向上した新型ファインビジョンメーター（5インチTFTディスプレイ付。従来は3.5インチ）とともに新形状のD型のステアリングを採用し、シートトリムの生地を刷新するなど内装も大幅に変更している。

　快適性については、乗用車で好評を博している中立姿勢を維持し長時間のドライブでの疲労を軽減する「スパイナルサポート機能付きシート」を全車標準装備。また、昨今の衛生意識の高まりに対応するため、表皮にウイルスや菌の増加を抑制する抗菌加工を施したシートバックとクッションを全グレードの全シートに採用するとともに、ステアリングのグリップ部分にも抗菌加工の素材を使用した。また、運転席と助手席のシートバックとクッションにはシートヒーターも装備している。

GRANDプレミアムGXの室内。ブラックを基調としたインテリアにブラック/ダークブラウンメタリックのコンビネーションシートを採用し、エアコン吹き出し口のカッパーカラーの加飾リング、ブラウンステッチ入りの本革巻きステアリング/シフトノブなども与えられる

シートアレンジイメージ

　先進安全装備については、今回のガソリン車は全車が「セーフティ・サポートカーS＜ワイド＞（サポカーS＜ワイド＞）」の対象となり、安全性能を大幅に強化。

　今回、全車標準装備となる「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」は天候や周囲の明るさに左右されにくいミリ波レーダーとカメラのフュージョン方式を採用し、歩行者の検知も可能となった。さらに「インテリジェントルームミラー」をEXグレード以上に標準装備するとともに、EXグレード以上に標準装備している「インテリジェント アラウンドビューモニター」の機能性を向上させた。

全方位運転支援システム

LDW（車線逸脱警報）

踏み間違い衝突防止アシスト

インテリジェント エマージェンシーブレーキ

標識検知機能（進入禁止、一時停止、最高速度標識検知）

ハイビームアシスト

インテリジェント アラウンドビューモニター（移動物 検知機能付）

　一方、パワートレーンでは電子制御7速ATを新たに採用し、多段化したワイドレンジによって動力性能と燃費性能の両立を実現。この変更は高速走行時の静粛性向上にも寄与している。さらに、追加されたマニュアルシフトモードにより、意のままのドライビングや運転疲労軽減を実現するという。この7速ATの採用とともに排気法規規制対応のための触媒変更、排気法規規制対応および燃費最適化のためのECM（Engine Control Module）ソフトウェア変更なども行なわれており、結果として2.0リッターモデル（2WD）では現行モデルに対して5％、2.5リッターモデル（2WD）では3％の燃費性能改善が図られる一方で、2.0リッターモデル（2WD）の発進加速性能は従来から3％改善されているという。

新型キャラバンPROSTYLE価格表