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ブリヂストン、モトクロス用タイヤ「バトルクロス X31」 ミディアム~ソフト路面で高い走破性を発揮

2022年2月1日 発売

オープンプライス

バトルクロス X31装着イメージ

フロントのグリップ向上と新たな凹みで走破性をアップ

 ブリヂストンは、モトクロス用タイヤブランド「バトルクロス(BATTLECROSS)」の新商品「バトルクロス X31(エックスサンイチ)」を、2022年2月1日より発売する。発売サイズはフロントが、80/100-21 51M TT(NHS)と90/100-21 57M TT(NHS)の2サイズ、リアが110/90-19 62M TT(NHS)、120/80-19 63M TT(NHS)、110/100-18 64M TT(NHS)、100/90-19 57M TT(NHS)の4サイズ。価格はオープンプライス。

 バトルクロスは、長年のモトクロスレースで培った経験と技術を活かし、オフロードにおけるグリップとトラクション性能の向上を追求したモトクロス用タイヤブランドで、今回発売されるバトルクロス X31はミディアム~ソフト路面における高い走破性を実現したタイヤ。

新たなモトクロス用タイヤ「バトルクロス X31」が2022年2月1日に発売される

 バトルクロス X31では、従来品(バトルクロス X30)ではリアタイヤのみに採用していた接地性確保のための「Castle Block(キャッスルブロック)」をフロントタイヤにも採用することで、グリップを向上。また、柔らかい土壌ではタイヤは大きく土の中に沈み込み、ブロック周辺の溝部分も土壌に接触してしまうことから、フロント・リアタイヤの溝底にバンカー(トレッド部のくぼみ)を配置することで、溝底が土壌に接触した際にバンカーのエッジ部が土壌に食い込み、ミディアム~ソフト路面での高い走破性を発揮するという。

 さらに、バンカーによりトレッド面の剛性が下がり、周囲のブロックが路面に追従しやすくなることで、接地安定性も向上するとしている。なお、このタイヤはレース専用となり公道では使用できない。

フロントタイヤ
リアタイヤ
商品ポジショニング
搭載技術

採用されている技術

「Castle Block」(キャッスルブロック):凸ブロック

 硬い土壌の上に土が浮いたような路面やレースインターバルの散水直後の路面は非常に滑りやすくなるため、「Castle Block」は、通常のブロック表面から一段飛び出たブロックを配置することで、ブロック内のエッジ成分を増加させ、滑りやすい路面に対して接地圧を向上。それにより高いグリップとトラクション性能を実現する。

「Castle Block」(キャッスルブロック):凸ブロック

バンカー(トレッド部のくぼみ)

 柔らかい土壌では、タイヤは大きく土の中に沈み込み、ブロック周辺の溝部分も土壌に接触してしまうので、溝底からさらに大きくえぐったような形の溝(バンカー)を作り、溝底が土壌に接触した際にバンカーのエッジ部を土壌に食い込ませ、グリップやトラクションを向上させる。さらに、バンカーによりトレッド面の剛性が下がり、周囲のブロックが路面に追従しやすくなることで、接地安定性が向上するという。

バンカー(トレッド部のくぼみ)