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日産、純正アクセサリーに放射冷却素材「Radi-Cool」初採用 ゼロエネルギーで物体を冷却する「サンシェード」など発売
2021年11月2日 16:54
- 2021年11月2日 発表
日産自動車は11月2日、自動車メーカーとして初めて放射冷却素材「Radi-Cool(ラディクール)」を採用した純正アクセサリーを発売した。同日より、同素材を使用したキックス向け「サンシェード」「カーサイドタープ」「ハーフボディカバー」を全国の日産自動車の販売店舗で販売開始。順次、対象車種を拡大していくとしている。
新たに発売される日産純正アクセサリーでは、放射冷却メタマテリアル技術を採用したラディクールを使用することで、一般的な製品に比べ、タープ内や車室内の気温上昇を抑制することを特長としている。
ラディクールの「放射冷却メタマテリアル技術」は、物体の表層の材料組成と、そのミクロ構造を調整することで、物体からの電磁波放射を、大気にほとんど吸収されることのない領域である「大気の窓」と呼ばれる波長帯(8μm~13μm)に集約させ、地球の熱を宇宙空間へ放出させることのできる技術。
ラディクールは、環境負荷が少なく、省エネ効果を高めて、ゼロエネルギーで物体を冷却することができるといい、ゼロエネルギーで自動車の冷却を行なうことは、カーボンニュートラルの実現においても、重要な技術の1つとし、日産自動車の総合研究所では、10月にラディクールと自動車用放射冷却部品の共同開発契約を締結し、新たな実用化を目指した研究開発を開始している。