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日産、新型SUV「キックス」発表。価格275万9900円から

燃費性能はWLTCモードで21.6km/Lを実現

2020年6月30日 発売

新型SUV「キックス」

 日産自動車は6月24日、新型SUV「キックス」を6月30日より発売すると発表した。新型キックスは、全モデルで最高出力を約20%向上させた「e-POWER」を搭載して、「X」「X ツートーンインテリアエディション」の2グレード展開。価格はXが275万9900円、X ツートーンインテリアエディションが286万9900円。

 新型車キックスは、最高出力60kW(82PS)/6000rpm、最大トルク103Nm/3600-5200rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」エンジンを搭載して、最高出力95kW(129PS)/4000-8992rpm、最大トルク260Nm/500-3008rpmを発生する「EM57」モーターを組み合わせるe-POWERモデル。駆動方式は全モデル2WD(FF)となる。

 燃費性能ではWLTCモードで21.6km/L(市街地モード 26.8km/L、郊外モード 20.2km/L、高速道路モード 20.8km/L)を実現する。

 キックスに採用されたe-POWERでは最高出力を約20%向上させ、中高速域の力強さを高めたことで、高速での追い越しや合流、ワインディング走行など、幅広いシーンにおいてパワフルでキビキビした走りを実現。さらに、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を実現したという。

 また、アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-POWERドライブ」では、ワンペダル感覚での運転が可能となるため、ブレーキペダルを踏む回数は減少し、楽に運転することができるとしている。

 エクステリアは「ダブルVモーショングリル」や特徴的な「フローティングルーフ」で力強さとスタイリッシュさを表現。LEDヘッドライトの採用など、先進的で存在感を放つデザインとした。

 インテリアは、「X」のシートではクロスと合皮の組み合わせによって実用的なアクティブさを表現、「X ツートーンインテリアエディション」のシートでは、ツートーンカラーシートによるファッショナブルな仕上げとしている。

X
X ツートーンインテリアエディション

 ボディカラーはモノトーン9色、ツートーン4色からなる全13種類のカラーバリエーションを用意。特に「プレミアムホライズンオレンジ」と「ピュアブラック」のツートーンは、オレンジタンの内装と組み合わせることによりスポーティさを最大限引き出した。

ボディカラー サンライトイエロー(X ツートーンインテリアエディション)
ボディカラー ピュアブラック(X ツートーンインテリアエディション)
ボディカラー ブリリアントシルバー(X ツートーンインテリアエディション)
ボディカラー ブリリアントホワイトパール(X ツートーンインテリアエディション)
ボディカラー ダークブルー(X)

 日産自動車 副社長の星野朝子氏は「日産独自の電動パワートレーンである『e-POWER』と、運転支援技術『プロパイロット』を搭載した、『ニッサン インテリジェント モビリティ』を、余すことなく体現する新型SUV『日産キックス』を発表します。日本市場において、10年ぶりのブランニューモデルとなる新型車『日産キックス』の爽快な電気の走りを、多くのお客さまにご体感いただきたいと思います。日産は、これからも日産独自の先進的な技術で、皆さまの生活にワクワクをご提供していきます」とコメントしている。

 新型車キックスのそのほかの特長は以下の通り。

カテゴリートップクラスの最小回転半径5.1m

 キックスは、車体剛性を高めたプラットフォームを採用したことにより、優れた安定性と操縦性を実現。また、カテゴリートップクラスの最小回転半径5.1mを実現し、入り組んだ路地や狭い駐車場においても小回りが可能としている。

インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)
インテリジェント ルームミラー

Mサイズのスーツケースを4個積載できるラゲッジルーム

人間工学に基づき、快適な座り心地で疲労軽減効果のある「ゼログラビティシート」を採用
ニールームで600mm、ヘッドルームで85mmを確保した後席

 キックスは、カテゴリートップクラスのフロントウィンドウ見開き角と低いウエストラインにより、運転席は開放感ある視界を実現。後席ではニールームで600mm、ヘッドルームで85mmを確保して、大人でもくつろげる広い室内空間とした。

Mサイズのスーツケース(675×452×250mm)を4個積載できる広さを実現したラゲッジルーム

 ラゲッジルームもトップクラスの423LとMサイズのスーツケース(675×452×250mm)を4個積載できる広さを実現。後席シートは可倒式のレバー操作で簡単に倒して、シーンに応じて荷室を広げることができるとしている。

運転支援技術「プロパイロット」を全車標準装備

 運転支援技術「プロパイロット」を全車標準装備。ミリ波レーダーの採用によってより遠くの先行車の状況を検知し、スムーズな制御を行なうことでドライバーをアシストするとともに、もしもの事故の際の自動通報はもちろん、あおり運転や急病などの緊急事態にも手動で通報できる「SOSコール」も全車標準装備した。

 また、前方の状況を監視し、車両や歩行者との衝突回避・衝突による被害軽減を支援する「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」などを標準装備して、全車で「セーフティ・サポートカーS<ワイド>(サポカーS<ワイド>)」に該当する。

【中継】新型「日産キックス」発表会 KICKS THE FIRST TALK