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写真で見る 日産「キックス」
新しい車名のモデルが登場するのは2010年の初代「リーフ」以来
2020年6月25日 00:00
日産自動車は、電動パワートレーン「e-POWER」を搭載した新型SUV「キックス」を6月30日に発売する。2WD(FF)の「X」「X ツートーンインテリアエディション」という2グレード展開で、前者は275万9900円、後者は286万9900円。
新型キックスは人気の高いSUVスタイルに電動パワートレーン「e-POWER」を組み合わせ、さらに運転支援技術「プロパイロット」を全車に標準装備したブランニューモデル。新しい車名のモデルが登場するのは2010年の初代「リーフ」以来、10年ぶりのこととなる。
ボディサイズは4290×1760×1610mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2620mmで、日本で販売される現行「ジューク」(15RX)よりも155mm長く、5mm狭く、45mm高いスリーサイズ。ホイールベースは90mm長い。
エクステリアでは「ダブルVモーショングリル」や「フローティングルーフ」を特徴とし、力強さとスタイリッシュさを表現。モノトーン9色、2トーン4色からなる全13種類の豊富なカラーバリエーションも魅力の1つになっている。その中でもプレミアムホライズンオレンジとピュアブラックの2トーンは、オレンジタンの内装と組み合わせることで、自信あふれるスポーティさを最大限に引き出したという。
インテリアにおいては、カテゴリートップクラスを誇るフロントウィンドウの見開き角と低いウエストラインにより、運転席は開放感ある視界を実現。後席ではニールーム600mm、ヘッドルーム85mmを確保し、大人もくつろげる広い室内空間を作り上げた。また、ラゲッジルームもトップクラスの423Lという容量を確保し、Mサイズ(675×452×250mm)のスーツケースを4個積載できる。
パワートレーンについては、「ノート e-POWER」でも搭載される直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」型エンジンに「EM57」モーターの組み合わせとなるが、ノート e-POWERのHR12DEが最高出力58kW(79PS)/5400rpm、最大トルク103Nm/3600-5200rpmなのに対し、キックスのHR12DEは最高出力60kW(82PS)/6000rpmを発生(最大トルクは同じ)。
また、ノート e-POWERのEM57モーターが最高出力80kW(109PS)/3008-10000rpm、最大トルク254Nm/0-3008rpmなのに対し、キックスでは最高出力95kW(129PS)/4000-8992rpm、最大トルク260Nm/500-3008rpmを発生するなど、e-POWERユニットとしてノート e-POWERから最高出力を約20%向上。中高速域の力強さを高めたことで、幅広いシーンでパワフルな走りを実現したという。
アクセルペダルの踏み戻しで車速を調整できる「e-POWERドライブ」では、ワンペダル感覚での運転を可能としたほか、発電用エンジンの作動タイミングの制御を最適化することで、エンジンの作動頻度を減らし、高い静粛性を実現している。