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フェラーリ、「GTC4ルッソ」ベースの世界に1台の新ワンオフモデル「BR20」
2021年11月15日 10:44
- 2021年11月11日(現地時間)発表
伊フェラーリは11月11日(現地時間)、世界に1台の新ワンオフモデル「BR20」を公開した。
BR20は、4シーター・4輪駆動のシューティングブレーク「GTC4ルッソ」のプラットフォームをベースに開発された、2シーター仕様のV12クーペ。
外観では、滑らかなファストバックのラインをさらにダイナミックにするためGTC4ルッソのリアシートを取り外し、GTC4ルッソより3インチ長く特徴的なリアのオーバーハングによってプロポーションを美しく強調するシルエットに仕上げた。このワンオフのデザインプロセスでは、キャビンボリュームの大胆な改変がポイントの1つになったとしており、これによってデザインチームは革新的なプロポーションを構想する自由を得て、力強さと同時に統一感のあるエクステリアデザインを生み出したという。
また、キャビンを視覚的に軽い印象とするため、ルーフをブラックでペイントしてフロントウィンドウからリアスクリーンまでつないでおり、リアスクリーンは気流を導くようにテールゲート表面から立ち上げた。ツイン・テールライトは低く配置されたテールパイプと視覚的に共鳴するよう仕上げられ、その周囲の力強い空力的ディフューザーにはアンダーボディに可動フラップが設けられる。BR20では、円筒型のテールパイプ先端についても専用にデザインしたという。
BR20ではカーボンファイバー製のディテールをふんだんに使うことで、四輪駆動モデルの先端的な動的特性とパワフルなパフォーマンスを強調。分厚い曲線的なサイドシルも、サイドボディ下部のダイナミズムを強め、フロントのホイールアーチに接するエアベントを強調した。ワイドなフロントグリル上部にはカーボンファイバー製エレメントを装着し、珍しいクロームのサイドインサートもフロントのダイナミックなスタンスを印象づけている。
BR20のユニークな個性をさらに強調するのがフロントグリルでひときわ目立つ水平の新スリットとなっており、さらにBR20のためにデザインされた専用エレメントの中で最たるものがモディファイされたヘッドライト。GTC4ルッソより低い位置にあり、DRLがよりスリムなためボンネットがいっそう長く滑らかに見えるようになっている。濃淡のあるダイヤモンド仕上げの20インチホイールも、BR20のために特別に作られたディテールの1つに挙げられている。
室内では濃淡2色のブラウンのレザーとカーボンファイバーでトリミングされ、シートはヘリタジ・テスタ・ディ・モロと呼ばれるダークブラウンのレザーで覆われ、前面には特別なパターンとシルバーのクロスステッチが施された。車内空間は、フロントウィンドウから後部のラゲッジ・コンパートメントまでさえぎるものがないため、乗り込むと明るく軽快な印象を受ける点も特徴とした。リアベンチとラゲッジデッキはオークにカーボンファイバー製インサートがあしらわれており、これをフラットに折りたたむと奥行きのある荷室とドアハンドルが現れる。