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ホンダ、「ホーネット」復活を予告 ミラノショーで「Hornetコンセプト」発表

2021年11月23日(現地時間) 発表

 本田技研工業の英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッドは11月23日(現地時間)、「Hornet(ホーネット)コンセプト」を3Dプロジェクションマッピングで初公開するなど、ヨーロッパ向け二輪モデルを、イタリア・ミラノで開催されるミラノショー「EICMA 2021」で公開した。

欧州で評価の高い「ホーネット」のモデルが復活、新たなコンセプトの方向性を示すプレビュー初公開

 ホーネットは、欧州を中心に1998年に初めて公開されて以来、力強く、コンパクトで扱いやすいパフォーマンスに加え、卓越した操作性と最先端のストリートファイタースタイルで人気を集めたモデル。

 EICMAのホンダブースでは、プロジェクションマッピングを駆使して3次元の映像と音声で、ホーネットの歴史と将来へのプレビューを展開。ホーネットの車名の復活を宣言した。

2022年モデルの「CBR1000RR-R FIREBLADE」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」と発売30周年記念「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary 」公開

CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary
CBR1000RR-R FIREBLADE
CBR1000RR-R FIREBLADE SP

 2022年モデルの「CBR1000RR-R FIREBLADE」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」とともに、1992年の初代モデル「CBR900RR」の誕生以来30年に渡るチャレンジを記念して、初代モデルのカラーリングをモチーフとした30周年記念モデル「CBR1000RR-R FIREBLADE SP30th Anniversary」が公開された。

 2022モデルは、160kW/14500rpmの最高出力を持つ直列4気筒エンジンの中速域の出力特性を変更。ドリブンスプロケットの丁数を3丁増やし43丁とし、各ギアでより力強い加速力を実現。また、「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」は、HRCのテストライダーからのフィードバックをもとに、制御の熟成を図った。

 また、CBR1000RR-R FIREBLADEに採用するNissin製フロントブレーキキャリパーのピストンに新素材に特殊表面加工を施すことで、サーキット走行における高負荷時の操作性向上に寄与。さらにCBR1000RR-R FIREBLADE SPにはÖhlins(オーリンズ)製の電子制御式サスペンションおよびBrembo(ブレンボ)製のブレーキパーツを引き続き採用。またクイックシフターの制御も今回新たに最適化された。

アドベンチャーモデルとシティースクーターを融合したニューモデル「ADV350」公開

ADV350

 アドベンチャーモデルとシティースクーターを融合した「X-ADV」に続き、ミッドサイズ・スクーター市場に「ADV350」が投入される。ADV350は、洗練されたスクーターのルックスにタフなADVスタイルを併せ持ち、舗装路から荒れた路面まで軽快な走りを提供。

 シート下には、フルフェイス・ヘルメットを2個収納可能で、グローブボックス内にはUSBソケットを装備。「Honda SMART Key システム」を採用するなど実用性を考慮。スクリーンの高さは調整可能で、LCDメーターには「Honda Smartphone Voice Control system(HSVCS)」を搭載。

 エンジンは、330ccのDOHC 4バルブの低燃費「eSP+」を搭載。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)を標準装備。フレームには、高剛性と靭性を併せ持つスチール製チューブタイプを採用。足まわりは、路面追従性に優れたフロントフォーク、リモートリザーバーリアショックを備え、十分な最低地上高を確保しています。ホイールは、前15インチ/後14インチの軽量タイプにブロックパターンのチューブレスタイヤを組み合わせた。

 カラーリングは、スパングルシルバーメタリック/マットカーボニウムグレーメタリック/マットカーネリアンレッドメタリックの3色が設定される。

快適性と多用途性を備えた「NT1100」初公開

NT1100

 2021年10月の欧州発表に続き、今回ショーイベントで初披露となる「NT1100」は、軽快なスポーツモデルと快適なツアラーモデルの融合を図り、新たなオンロード・ツーリングモデルの市場を創造する。

 5段階に高さ調整可能なウインドスクリーンに加え、ライダー前方の左右上下のウィンドディフレクターが、ライダーへの走行風をやわらげるなど快適性を追求。6.5インチのタッチパネル式TFTフルカラー液晶の表示はカスタマイズ可能で、Apple CarPlay/Android Autoにも対応させた。

 エンジンは、水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ直列2気筒を搭載。最高出力74kW/最大トルク104Nmを発生し、吸気およびエキゾーストはよりスムーズな加速力と魅力的な排気サウンドを重視。Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)は3段階の設定とし、後輪スリップ制御とウイリー挙動緩和制御を採用した。

 NT1100のスチール製セミダブルクレードルフレームは、シャープな操縦性を実現。フロントサスペンションにはShowa製の倒立式フロントフォークを、リアにはシングルリアショックを採用。フロントの310mmブレーキディスクには4ピストンのラジアルマウントキャリパーを組み合わせて採用。タイヤは、前120/70-17、リア180/55-17サイズを装着する。

 カラーリングは、マットイリジウムグレーメタリック、パールグレアホワイト、グラファイトブラックの3色を設定。

 そのほか、「SH125i」「SH150i」のニューカラーとして2パターン追加や、「X-ADV」「Forza 125」「Forza 350」「CB650R」「CBR650R」「CMX500 Rebel」「CMX1100 Rebel」「Gold Wing」「Gold Wing Tour」の新色追加などが発表された。

 また、EICMA 2021に出展された「CBR1000RR-R FIREBLADE」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary」「NT1100」は、日本で販売を予定していることがアナウンスされた。