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スバル、新型「WRX S4」(日本仕様) 新開発2.4リッター直噴ターボ搭載で価格は400万4000円から
2021年11月25日 08:00
- 2021年11月25日 発表
- 400万4000円~477万4000円
「スバルパフォーマンストランスミッション」との協調制御により新次元の走りを実現
スバルは11月25日、新型「WRX S4」(日本仕様)を発表した。価格は400万4000円~477万4000円。
新型WRX S4は、動力性能や操縦安定性、静粛性や乗り心地などのあらゆる性能を磨き上げ、卓越した走行性能と4ドアセダンの実用性を兼ね備えたスバルの4WDパフォーマンスを象徴するモデル。
総合安全性能のレベルを引き上げるとともに、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」と「フルインナーフレーム構造」を採用。さらに、構造用接着材の採用範囲を拡大したことで、高い動的質感を実現した。これにより、思いのままに運転する楽しさとともに、クルマに乗るすべての人が快適に過ごせる上質な走りを提供する。
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
---|---|---|---|---|
GT-H | 水平対向4気筒DOHC 2.4リッター直噴ターボ | スバルパフォーマンストランスミッション(CVT) | 4WD | 4,004,000円 |
GT-H EX | 4,389,000円 | |||
STI Sport R | 4,389,000円 | |||
STI Sport R EX | 4,774,000円 |
エンジンは従来型から排気量を400cc拡大し、低速域から力強いトルクを発生させるとともにリニアなトルクの立ち上がりによる力強い加速をもたらす新開発の水平対向4気筒 2.4リッター直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載。最高出力は202kW(275PS)/5600rpm、最大トルクは375Nm(38.2kgfm)/2000-4800rpmを発生し、WLTCモード燃費は10.8km/L。高回転域ではトルクの落ち込みを抑えることで、伸びやかに出力が上昇する、途切れない加速感も実現することで、市街地からワインディングロードや高速道路まで、さまざまな領域で走りの楽しさを提供するとした。
さらに、従来のスポーツリニアトロニックからレシオカバレージを拡大して加速性能を高めるとともに、振動と騒音の低減により動的質感を向上させた「スバルパフォーマンストランスミッション」を搭載。新開発の変速制御を採用し、滑らかな加速と、リニアなレスポンスを実現するとともに、変速比幅の拡大によって発進時の力強い加速や高速巡航時の燃費性能を向上させ、優れた静粛性も実現。また、8速マニュアルモードの採用や、エンジンとトランスミッションのきめ細かな協調制御がもたらす素早い変速や操作に対する応答性のよさによって操る楽しさを深め、ドライバーの意思に忠実に応える新次元の走りを実現した。
STI Sport R/STI Sport R EXに搭載されるドライブモードセレクトは、スポーツカーの走りから、高級車のような乗り心地の走りまで、スイッチ1つで切り替え可能。パワーユニットだけでなく、4WDシステムや電子制御ダンパー、パワーステアリング、アイサイトの追従加速度、エアコンに至るまで、さまざまなデバイスを緻密に制御し、クルマのキャラクターを大きく変化させる。
先進安全装備では、360度センシングを実現して安全性を向上させた「新世代アイサイト」を全車標準装備。大幅に広角化した新型ステレオカメラや画像認識ソフト、制御ソフトの性能向上によりブレーキアシスト性能をさらに進化させ、衝突回避をサポートする領域を拡大。さらに新機能を追加して、より幅広いシチュエーションで運転支援を実現した。
高精度マップを活用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」をEXグレードに装備。」。自動車専用道路での運転支援領域をこれまで以上に幅広く拡大し、さらにストレスなく、スポーツ走行から日常の運転まで心から安心して楽しめる新次元のセーフティドライビングを提供する。
そのほかにも、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際にサポートするコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」により、万が一の際の安心感を向上。スバルグローバルプラットフォームの採用に加え、ボディ構造の最適化と高張力鋼板の最適配置などにより、高い衝突安全性能を実現した。
走りへの期待を感じさせるデザイン
外観は、スバル共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC×SOLID”をさらに進化させた“BOLDER”をWRX S4のキャラクターに適応。「Aggressive」というデザインコンセプトのもと、今にも走り出しそうな前傾軸、ヘキサゴングリルからはじまる塊感、内側から外側に張り出したフェンダーにより、「ひと目で走りへの期待を駆り立て、あらゆるシーンでパフォーマンスを感じられる」デザインを実現した。加えて、ボディ下部のスポーツサイドガーニッシュに空気の流れを整えるヘキサゴン空力テクスチャーを施すことで、表面の凹凸が大きな空気の渦の発生を防ぎ、操縦安定性を高めている。
フロントビューはヘキサゴングリルを起点とした立体的で彫りの深い造形や、ワイド&ローを強調したフロントバンパー、力強く張り出したフェンダーなど、立ち姿からアグレッシブな走りを期待させるスタイリングに仕上げ、サイドビューはWRXの持つアグレッシブな走りへの期待を高め、今にも走り出しそうな勢いのあるキャラクターラインやスポーツサイドガーニッシュで大胆な前傾姿勢を表現している。また、リアビューは絞り込んだキャビンと張り出したワイドなフェンダーの対比で、スポーツカーらしいワイド&ローのフォルムを強調。さらに、レーシングカーを彷彿とさせる力強い形状のリアバンパーで、WRXならではのパフォーマンスを視覚的に表現した。
ボディカラーはWRX S4ならではの世界観を表現する「ソーラーオレンジ・パール」「サファイアブルー・パール」「イグニッションレッド」「セラミックホワイト」を設定している。
内装は、車両全体のフォルムとホイールベースのバランスを最適化し、伸びやかなスタイリングと居住性を両立。座った瞬間に走り出したくなる気持ちを高めるコクピット、触り心地や操作感にまでこだわった人とクルマが一体になれる空間を演出し、スポーティさと先進性をあわせ持つデザインとした。
インパネにはタブレットのような直感的操作を実現し、エンターテインメント機能、車両情報、エアコンや各種設定操作などをディスプレイに集約した「11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム」を採用。また、EXグレードでは、運転操作に必要な情報やアイサイトXの車両情報を大きくグラフィカルに表示する12.3インチフル液晶メーターを装着し、運転中も最小限の視線移動で瞬時に必要な情報を認識可能とした。
シートには、RECAROとのコラボレーションにより人間工学を徹底追求したRECAROフロントシートをメーカーオプション設定。シート表皮には肌触りが心地よいウルトラスエードを採用し、より優れたホールド性と安全性、快適性を高次元でバランスしている。
トランクスペースはアクティブライフや日常での使い勝手とパフォーマンスを両立させるため、アグレッシブなデザインでありながら、ベビーカーやゴルフバッグが入る広いペースを確保している。