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写真で見る スバル 新型「WRX S4」(日本仕様/2021年フルモデルチェンジ)
2021年11月25日 08:00
- 2021年11月25日 発表
スバル新世代の「The Fun to Drive with AWDパフォーマンス」を実現したモデル
スバルは11月25日、新型「WRX S4」を発表した。価格は400万4000円~477万4000円。
新型WRX S4は、2020年に発売した「レヴォーグ」で実現した「ステアリング操作に遅れなく回頭する性能」「どこまでもまっすぐ走る直進安定性」「路面を離さないロードホールディング性能」といったレヴォーグの技術に加え、アクセルONですぐに加速する「新2.4リッターターボ」、ドライバーの操作に対応するレスポンスとイメージ通りに変速する自然さを追求したCVT「スバルパフォーマンストランスミッション」、レヴォーグ以上の“キャラ変”が味わえる「ドライブモードセレクト」、さらによく曲がるAWDとなった「スポーツモード付VTD」などを採用した「AWDパフォーマンスカーとしての“究極の一体感”」を狙ったモデル。先進安全装備は、レヴォーグと同等の「新世代アイサイト」「アイサイトX」を搭載している。
ボディサイズは4670×1825×1465mm(全長×全幅×全高)で、従来型と比べると全長は75mm長くなり、全幅は30mm広くなり、全高は10mm低くなっている。ひとまわりサイズが大きくなったことにより室内空間も広くなり、ショルダールームは前席で+30mm、後席で+40mm、前席カップルディスタンスは+20mm拡大している。また、ホイールベースを2675mmと従来型から25mm伸長したことで、後席空間も拡大。前・後席間距離は+25mm、リアシート座面長は+18mmとなり、大人2人がゆとりをもって座れる後席となった。
新型WRX S4のパワートレーンは、最高出力202kW(275PS)/5600rpm、最大トルク375Nm(38.2kgfm)/2000-4800rpmを発生する水平対向4気筒DOHC 2.4リッター直噴ターボ「FA24」型エンジンを搭載。低回転域から素早くリニアにトルクが立ち上がるパワフルで力強い走りとともに、高回転域のトルクの落ち込みを抑え、途切れない加速感も実現。スポーティな走行だけでなく、日常領域でもトルクフルで爽快な走りを味わえるエンジンとなっている。
ターボチャージャーも新開発され、タービンへ流れ込む排出ガスの流量をコントロールするウエストゲートバルブ、吸気側の圧力をコントロールするエアバイパスバルブを電子制御式に変更。より緻密な過給圧制御を実現し、低速レスポンスを大幅に向上している。
新採用となる「スバルパフォーマンストランスミッション」は、素早いシフトチェンジを行ない、コーナリング中は低いギヤをホールドして高回転を積極的に維持させることで、熟練ドライバーが操るMT車のようなフィーリングを実現。ドライバーの意図や操作に対してリニアに応える気持ちよさを提供し、操る楽しさを向上させている。
具体的には、ブレーキング時は従来比50%高速化した素早い変速レスポンスでブリッピングを伴いながら低速ギヤにシフトダウン。コーナリング時にはギヤ段を保持し、エンジン回転数を高く維持することでコーナー出口の加速レスポンスを向上。加速時はより低いギヤ段で高いエンジン回転数を維持しながらレスポンスよく加速。シフトアップは従来型比約30%高速化した素早いレスポンスを可能とした。
また、8速固定ギヤ変速制御をSIドライブ全モードに適用。シーンに応じてさまざまな走りのキャラクターを選択できるよう、SIドライブの各特性に応じてフィーリングの異なる変速制御を採用することで、リニアトロニックの滑らかなフィールから、スイッチ1つでスポーツ走行に適したダイレクトなシフトフィールに“キャラ変”可能とした。
AWDシステムは「VTD-AWD」(不変&可変トルク配分電子制御AWD)を従来型から継続採用しつつ、STI Sport Rのドライブモードセレクトと連携し、旋回性を高める新たな制御「AWD Sportモード」を新開発。このAWD Sportモードは、LSDトルクを低く設定し、作動制限を抑制することでニュートラルな挙動を実現している。
さらに、サスペンションをロングストローク化することにより、路面の変化に追従し、旋回・加減速時に荷重が抜ける側のタイヤ接地変化を抑え、優れた安定性を確保すると同時に、ブレーキング時や突起物乗り越え時にかかる車体への負担・振動を減らして快適な乗り心地を実現。フロントスタビライザーをストラット取り付けに変更し、フロントロール剛性を約20%向上させたほか、リアスタビライザーを車体直付けにすることで、スタビライザーの力がボディに直接伝わり、より効果的にロールを抑制できるようにしている。
エクステリアデザインは、“ひと目で走りへの期待を駆り立て、あらゆるシーンでパフォーマンスを感じられる”デザインを目指し、デザインテーマを「Aggressive」に設定。スバルのアイデンティティとなる“コの字”形状に、ポジションランプ、ターンランプを統合したフルLED式のヘッドライトユニットを採用。ボディ下部をブラックで統一することで力強さを演出するとともに、空力テクスチャーやエアアウトレットなどの機能を付与。リアデザインは、左右4本出しマフラーで力強さを演出。テールランプはヘッドライトと同じ“コの字”デザインを採用し、“マグマのように光るライト”として、走りの高揚感を盛り立てる演出としている。