スズキ、新型「アルト（9代目）」発表 マイルドハイブリッド仕様の燃費は軽自動車トップの27.7km/L

内外装を一新。最新安全装備や7インチディスプレイオーディオを国内初採用

　スズキは、軽乗用車の新型「アルト」を12月22日に発売する。全4グレードで価格は94万3800円～137万9400円。

　アルトは1979年5月に運転のしやすさ、使い勝手のよさ、経済性の高さなどを兼ね備えた実用的な軽自動車として発売され、新しい市場を切り拓いてきたモデル。また、発売以来、時代にあわせて機能や性能を進化させ、42年、8代に渡っての国内累計販売台数は約526万台と、スズキを代表する軽自動車。

　今回9代目となる新型アルトは、誰もが気軽に安心して乗れる、世代を超えて親しみやすく愛着のわくデザインを採用して内外装を一新。従来のR06A型エンジンとエネチャージの組み合わせに加え、R06D型エンジンとマイルドハイブリッドの搭載でさらなる低燃費を実現し、WLTCモード燃費では軽自動車トップの27.7km/Lを達成している。

WLTCモード燃費では軽自動車トップの27.7km/lを達成

パッケージングでは、全高、室内高、室内幅の拡大により、広い室内空間を実現したほか、フロントドア開口部の高さも拡大し、前席の乗降性を高めている

最小回転半径は4.4mを実現

　安全面ではガラスエリアを拡大して視界を広くしたほか､夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載する「スズキ セーフティ サポート」と6エアバッグを全車に標準装備。また、必要な情報をフルカラーで見やすく表示するヘッドアップディスプレイを採用し、ステレオカメラで認識した道路標識をヘッドアップディスプレイに表示する標識認識機能を搭載した。さらに全方位モニター用カメラ装着車には、狭路でのすれ違い時の接触防止をサポートする「すれ違い支援機能」も採用。

　インパネには、ドライバーから手の届く位置に収納スペースを豊富に設置したほか、運転席・助手席から使いやすいUSB電源ソケットを2個装備。さらに、スズキ国内初となる7インチのディスプレイオーディオを採用し、バックアイカメラや全方位モニターの映像を表示できるほか、さまざまな車両情報の確認や、ヘッドアップディスプレイへの交差点案内などの表示も可能としている。スマートフォンとの連携によるナビ表示、音楽の再生など、充実した機能を搭載した。

　走行性能では、低燃費と軽快な走りを実現するエンジンに加え、軽量・高剛性のプラットフォーム「HEARTECT（ハーテクト）」のほか、環状骨格構造や高減衰マスチックシーラーの採用により操縦安定性や乗り心地、静粛性を向上。経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」、国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ（AEBS2）認定車」「ペダル踏み間違い急発進抑制装置（PMPD）認定車」に該当する。

カラーバリエーション

軽量・高剛性のボディを実現