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メルセデス・ベンツ、「Sクラス」にレベル3自動運転「DRIVE PILOT」搭載モデル 2022年前半にドイツ国内導入へ

2021年12月9日(現地時間)発表

 メルセデス・ベンツは12月9日(現地時間)、自動運転システムに関する国際基準「UN-R157」の要件を満たす「DRIVE PILOT」を備えた「Sクラス」のレベル3自動運転車を、2022年前半にドイツ国内に導入することを明らかにした。

 ドイツ連邦自動車運輸局(KBA)は、自動運転システムに関する国際基準「UN-R157」に基づいて、レベル3自動運転を実現するDRIVE PILOTを備えた「Sクラス」「EQS」にシステム承認を与えた。これによりメルセデス・ベンツは、国際基準「UN-R157」の要件を満たす世界初の自動車メーカーになるとしている。

 DRIVE PILOTを備えたSクラスは、2022年前半にドイツ国内で顧客が購入できるようになり、ドイツの高速道路など適切な区間において、交通量が多い場合や渋滞している場合に、最大60km/hの速度で条件付き自動モードで走行できるという。

 DRIVE PILOTの機能により、ドライバーの負担を取り除き、車内でオンラインショッピングやオフィスのように電子メールの処理などを中央ディスプレイで実行できるようなるとして、ダイムラーAG兼メルセデス・ベンツAGの取締役会メンバーのMarkus Schäfer氏は「私たちは長年、自動運転に向けたビジョンの実現に取り組んできました。このLiDARベースのシステムにより、お客さまにユニークで豪華な運転体験を提供し、時間を提供するという革新的な技術を開発しました。当局の承認を得て、私たちは今、ブレークスルーを達成しました。条件付き自動運転をドイツで量産モデルに投入した最初のメーカーです」と強調した。