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2021年の交通事故死者数は2636人で統計開始以来最小 前年から203人減少し5年連続で最少を更新

2022年1月4日 発表

交通事故死者数の推移(昭和23年~令和3年)

 警察庁は1月4日、令和3年中(2021年1月~12月)の交通事故死者数を発表した。発表によると交通事故死者数は2636人で、前年比で203人、7.2%減少した。警察庁が保有する昭和23年からの統計で、5年連続で最少を更新したという。

西暦和暦交通事故発生件数(件)負傷者数(人)死者数(人)死者数増減(人)
1948年昭和23年21,34117,6093,848
1949年昭和24年25,11320,2423,790-58
1950年昭和25年33,21225,4504,202412
1951年昭和26年41,42331,2744,429227
1952年昭和27年58,48743,3214,696267
1953年昭和28年80,01959,2805,544848
1954年昭和29年93,86972,3906,374830
1955年昭和30年93,98176,5016,3795
1956年昭和31年122,691102,0726,751372
1957年昭和32年146,833124,5307,575824
1958年昭和33年168,799145,4328,248673
1959年昭和34年201,292175,95110,0791,831
1960年昭和35年449,917289,15612,0551,976
1961年昭和36年493,693308,69712,865810
1962年昭和37年479,825313,81311,445-1,420
1963年昭和38年531,966359,08912,301856
1964年昭和39年557,183401,11713,3181,017
1965年昭和40年567,286425,66612,484-834
1966年昭和41年425,944517,77513,9041,420
1967年昭和42年521,481655,37713,618-286
1968年昭和43年635,056828,07114,256638
1969年昭和44年720,880967,00016,2572,001
1970年昭和45年718,080981,09616,765508
1971年昭和46年700,290949,68916,278-487
1972年昭和47年659,283889,19815,918-360
1973年昭和48年586,713789,94814,574-1,344
1974年昭和49年490,452651,42011,432-3,142
1975年昭和50年472,938622,46710,792-640
1976年昭和51年471,041613,9579,734-1,058
1977年昭和52年460,649593,2118,945-789
1978年昭和53年464,037594,1168,783-162
1979年昭和54年471,573596,2828,466-317
1980年昭和55年476,677598,7198,760294
1981年昭和56年485,578607,3468,719-41
1982年昭和57年502,261626,1929,073354
1983年昭和58年526,362654,8229,520447
1984年昭和59年518,642644,3219,262-258
1985年昭和60年552,788681,3469,261-1
1986年昭和61年579,190712,3309,31756
1987年昭和62年590,723722,1799,34730
1988年昭和63年614,481752,84510,344997
1989年平成元年661,363814,83211,086742
1990年平成2年643,097790,29511,227141
1991年平成3年662,392810,24511,109-118
1992年平成4年695,346844,00311,452343
1993年平成5年724,678878,63310,945-507
1994年平成6年729,461881,72310,653-292
1995年平成7年761,794922,67710,68431
1996年平成8年771,085942,2049,943-741
1997年平成9年780,401958,9259,642-301
1998年平成10年803,882990,6769,214-428
1999年平成11年850,3711,050,3999,012-202
2000年平成12年931,9501,155,7079,07361
2001年平成13年947,2531,181,0398,757-316
2002年平成14年936,9501,168,0298,396-361
2003年平成15年948,2811,181,6817,768-628
2004年平成16年952,7201,183,6177,436-332
2005年平成17年934,3461,157,1136,937-499
2006年平成18年887,2671,098,5646,415-522
2007年平成19年832,7041,034,6525,796-619
2008年平成20年766,394945,7035,209-587
2009年平成21年737,637911,2154,979-230
2010年平成22年725,924896,2974,948-31
2011年平成23年692,084854,6134,691-257
2012年平成24年665,157825,3924,438-253
2013年平成25年629,033781,4924,388-50
2014年平成26年573,842711,3744,113-275
2015年平成27年536,899666,0234,1174
2016年平成28年499,201618,8533,904-213
2017年平成29年472,165580,8503,694-210
2018年平成30年430,601525,8463,532-162
2019年令和元年381,237461,7753,215-317
2020年令和2年309,178369,4762,839-376
2021年令和3年305,425361,7682,636-203
月別交通事故死者数

 1970年ごろには1万6000人を超えていた交通事故死者数は、1996年以降1万人を下まわるようになり、近年は4000人以下に。2015年に前年から4人増となったものの、それ以降は確実に減少しており、2020年は初めて3000人を下まわった。

国家公安委員会委員長コメント

「令和3年中の交通事故死者数について」

 昨年の交通事故による死者数は、2,636人で、前年比203人、7.2%減少し、警察庁が保有する昭和23年からの統計で、5年連続で最少を更新しました。

 これは、政府をはじめ、関係機関・団体や国民一人一人が交通事故の防止に向け、積極的に取り組んできた結果だと考えております。

 しかしながら、今なお多くの尊い命が交通事故で失われていることには変わりなく、子供が犠牲となる痛ましい交通事故や、飲酒運転等の悪質・危険な運転による重大な交通事故も依然として後を絶ちません。

 また、我が国は諸外国と比べ、交通事故死者数のうち歩行中及び自転車乗用中の死者数の構成率が高いことから、交通事故死者数を更に減少させるためには、歩行中及び自転車乗用中の死者数を一層減少させるよう取り組むことが必要です。

 こうした状況を踏まえ、国家公安委員会としては、新たに策定された第11次交通安全基本計画に基づき、各界各層と連携しながら、子供や高齢者をはじめとした歩行者の安全確保、自転車の遵法意識の向上に向けた交通安全教育等の推進、飲酒運転等の悪質・危険な交通違反の指導取締り等の多角的な取組を効果的かつ強力に推進するよう、警察を指導してまいりたいと考えております。

 交通事故のない安全で快適な社会を実現するため、全ての国民の皆様が交通安全に留意するとともに、より一層の交通安全の取組や安全な交通行動の実践をお願いいたします。