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ホンダ、中国合弁の東風HondaがバッテリEV専用工場建設

2022年1月6日 発表

東風Hondaから2022年春発売予定の「e:NS1」

 本田技研工業は1月6日、中国四輪車生産販売合弁会社の東風Honda(東風本田汽車有限公司)が、バッテリEV(電気自動車)の生産体制構築に向けてEV専用新工場を建設すると発表した。

 東風Hondaの新工場は2024年の稼働開始を目指して湖北省武漢市の武漢経済開発区に建設し、敷地面積63万m 2 、基本生産能力12万台/年を予定している。

東風Honda EV専用新工場俯瞰図

 ホンダでは、2030年以降、中国で新たに投入する四輪車はすべてハイブリッド車やバッテリEVなどの電動車とすることを発表していて、中国初となるHondaブランドのBEV「e:N(イーエヌ)」シリーズ第1弾モデル「e:NS1」「e:NP1」をそれぞれ、東風Hondaと広汽Hondaから2022年春に発売する。

 また、「e:N」シリーズについては、今後5年間で10車種発売することを計画しており、中国からの輸出も視野に展開予定。5年以内の発売を目指して3つのコンセプトモデルも開発中。それにあわせて、広汽Hondaと東風Hondaでは、それぞれ新たなBEV工場を建設して2024年の稼働開始を目指している。

 東風Hondaの新工場は、完成車一貫生産が可能な高効率・スマート工場として、プレス、溶接、塗装、組み立て、完成車検査などの工程を有し、組み立て工程などを中心に業界トップ水準の自動化率を目指す。また、カーボンニュートラル実現に向けたソーラー発電などの再生可能エネルギー活用に加え、再生水循環利用などによる資源節約、大気汚染をもたらす主要な原因物質であるVOCの削減など、サステナブルな取り組みも積極的に進めていくという。

広汽Hondaから2022年春発売予定の「e:NP1」
5年以内の発売を目指して開発中の3つのコンセプトモデル
ホンダブランドのBEV「e:N」シリーズ