光岡自動車、新型SUV「バディ」納期短縮に向け「トノックス」「三菱ふそうバス製造」へ委託生産

新型SUV「Buddy（バディ）」

　光岡自動車は2月3日、新型SUV「Buddy（バディ）」の車輌製造委託について、トノックスと三菱ふそうバス製造の2社と基本合意したと発表した。2社への車輌製造委託は、2020年11月に発表した新型SUV「バディ」の長期化する納期の短縮を実現するためとしている。

　バディは、ミツオカ初のSUVとして2020年11月の発表から1年足らずで累計受注台数が当初計画した年間生産台数150台の5倍に達するなど、納期が長期化していた。

　バディについては、従来のミツオカラインナップと比較しても製造効率を向上させているといい、主要架装部品が量産性に適した金型による射出成型品や、鉄板プレス成型品を多用することにより、製造委託に適した商品という。

　今回、この2社への委託生産を行なうことにより、バディの年間生産能力を大幅に引き上げることが可能となり、一部仕様を除いて現時点での納期約2年を1年半程度へ、概ね6か月程度前倒しできる見通しという。

　製造委託をするトノックスは、1950年創業以来、自動車車体架装メーカーとして事業の拡大を続けており、自動車メーカー各社の協力工場として稼働。ミツオカと同じ架装事業も手掛けていることからかねてより親交があり、追加増産に向けての車輌製造委託で合意に至った。

　また、三菱ふそうバス製造は、1950年呉羽自動車工業として設立、1993年以降は、ミツオカと同じ富山市婦中町地区にてFUSOブランドのバス製造を一手に担っている。婦中町地区にはバス関連部品の製造にかかわる企業も多く、今回の車輌製造委託については、地域活性化を目指す両社から生まれた極めて自然な流れの中での合意という。

新型SUV「Buddy（バディ）」

新型SUV「Buddy（バディ）」