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ダンロップ、初のEV向けタイヤ「e.スポーツマックス」を中国で発売 史上最高レベルの低電費性能を実現
2022年2月9日 17:44
- 2022年2月9日 発表
低燃費(電費)だけでなくウエット性能、操縦安定性能、静粛性も追及
ダンロップ(住友ゴム工業)は2月9日、同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を誇るダンロップブランド初の市販用EV(電気自動車)タイヤとなるダンロップ「e. SPORT MAXX(イースポーツマックス)」を、EV化が急速に進む中国市場で4月から発売する。また、同様にEV市場が拡大している欧州でも、ファルケンブランドから市販用EVタイヤ「e. ZIEX(イージークス)」を2023年から発売する予定であると発表した。
このEVタイヤを開発するにあたりダンロップが最も力を入れたのが「低燃費(電費)性能」と「静粛性能」で、ダンロップが持つ材料開発技術を活かし、ゴムの配合を工夫することで、同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を実現し、さらにウエット性能と操縦安定性能を高次元で両立したという。
また、EVはエンジン音がしないため路面やタイヤからのノイズを感じやすいといわれることから、ダンロップ独自の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を搭載することで優れた静粛性も実現させたとしている。さらに、タイヤ自体を軽量化することによって省資源化を図り、環境負荷の低減にも貢献する。
そして、これらの性能面に加え、サイドウォールのロゴにも独自の黒色デザイン技術「Nano Black(ナノブラック)」を採用し、デザイン性も追求。ユーザーのさまざまなニーズに対応しつつ、ダンロップ史上最高レベルの低燃費(電費)性能を誇るEVタイヤとした。
EV市場は世界的な環境意識の高まりと共に近年急激に拡大。中でも中国政府および欧州委員会はEVの導入比率やCO2削減量に対して高い目標を掲げており、世界有数のEVマーケットとなっている。このような市場環境を踏まえ、住友ゴムは初の市販用EVタイヤを中国市場で先行投入することを決定したという。そして2023年からは欧州での発売も予定し、今後も順次発売地域を拡大していくとしている。
同社は2021年8月にサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を発表しており、今回の「e.スポーツマックス」の発売は、この長期方針に沿った製品で、EVの電費改善および住友ゴムで使用する資源の削減を通じてカーボンニュートラルの達成を目指していく。