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ダンロップ、ウエット性能を高めた小型トラック・バス用オールシーズンタイヤ「SP LT22」

2022年3月1日 発売

オープンプライス

小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤ「SP LT22」

 ダンロップ(住友ゴム工業)は、働くクルマに求められる総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤ「SP LT22(エスピーエルティーニジュウニ)」を3月1日から順次発売する。発売サイズは175/75R15 103/101N~205/80R17.5 120/118Nの全20サイズ、価格はオープンプライス。

 SP LT22は、ウエットトラクション性能・ウエットブレーキ性能・ウエット操縦安定性能を大幅に高め、工事現場の鉄板や横断歩道の白線、マンホールなどの雨天時に滑りやすい路面でもより安心して走行できるというタイヤ。エッジ成分を従来品の「SP LT21M」から増やし、接地面積も拡大することで、特に滑りやすい路面におけるウエットトラクション性能を30%、ウエットブレーキ性能を24%向上。さらにリブ数を減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化し、ウエット操縦安定性能を向上させている。加えて、優れた耐摩耗性能やドライ操縦安定性能も備えており、さまざまな天候下で働くクルマを足下から支えるとしている。

「SP LT22」および「SP LT21M」の性能比較チャート
トレッドに細かな横溝(サイプ)を施すことで、エッジ成分を従来品比の約3倍に増やし、より多くの水をかき出していち早く路面に密着することを可能とした。特に滑りやすい路面におけるウエットトラクション性能が30%向上
タイヤトレッドと路面との実接地面積を従来品比で30%増加。これにより、路面に車両からの力が伝わりやすくなり、特に滑りやすい路面におけるウエットブレーキ性能が24%、アスファルト路面では5%向上し、雨天時においてもより早く止まれるようになった。また接地幅が広くなったことでトレッドにかかる圧力が分散され、ショルダー部が早期に摩耗してしまう肩落ち摩耗を防ぐ
従来品で6列だったリブを2列減らし、1つ1つのブロックを大きくすることで、トレッド全体の剛性が向上しタイヤのふんばる力を強化。これによって、ウエット操縦安定性能が向上し、カーブ時に外側へ膨らみにくくなり、レーンチェンジ時のふらつきを抑えるとともに、リブ数を減らしたことで、石噛みしやすいブロックの交差ポイントが減少し、タイヤ損傷の抑制にも繋がっている
ゴムに配合するカーボンブラックを、従来品で使用していたものよりも補強層が大きい「新アクティブカーボン」に変更したことで、ポリマーとの結びつきが強固になり、より強いゴムに進化。さらに、3Dサイプを採用することで、ブロック同士がお互いを支え合い、ブロックの倒れこみを防ぎ剛性が保たれ、優れた耐摩耗性能を発揮する