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ヤマハ、電動スクーター「ネオス」欧州発売 1充電走行距離37kmの着脱式バッテリ採用
2022年3月11日 13:21
- 2022年3月11日 発表
ヤマハ発動機は3月11日、電動スクーター「NEO'S(ネオス)」を欧州で3月に発売すると発表した。価格は2999ユーロで、欧州での販売計画は年間1万台。順次アセアンでの発売も予定している。
ネオスは、最高出力2.5kW(3.4PS)/400rpm、最大トルク136.0Nm/50rpmを発生するモーターと容量19.2Ahのリチウムイオン電池を搭載する電動スクーターで、1充電走行距離37km(WMTCクラス1/STDモードでの測定値)を実現する。
バッテリは車両に搭載した状態でも取り外した状態でも充電可能な着脱式バッテリを採用。付属の専用充電器(ポータブル充電器)を使い、家庭用電源(AC220V、2極プラグ)から充電可能、満充電までの時間は約8時間。満充電での航続距離は約37kmで、別売のセカンドバッテリーを併用すると航続距離は約68kmとなり、より遠くへの移動も可能にした。
デザインは、「MOTOROiD(モトロイド)」を頂点とする同社EVシリーズデザインコンセプト「人機官能EVデザイン」に基づいたスタイリングとし、快適な走りと省電力消費に貢献する専用開発フレームと新低ロスタイヤが採用された。
欧州では、進入禁止等の都市制度の変化や駐車問題・渋滞などにより4輪車通勤から2輪車通勤へ切り替える新規層と、従来の50cm 3 スクーター利用者層のEVシフトにより、今後同クラスで電動スクーターの需要が拡大すると同社は予想。ネオスは、その電動スクーター市場のニーズに応えるモデルとしている。
同社は「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO2排出量を2010年比で90%削減する目標を掲げていて、「ネオス」はその目標達成に向け市場に投入する電動製品戦略車としている。