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日野、「レンジャー」計4万6746台をリコール エンジンのHC-SCR触媒の再生用制御プログラムが不適切

2022年3月25日 発表

 日野自動車は3月25日、中型トラック「レンジャー」のA05C(HC-SCR)エンジン搭載車、計4万6746台のリコールを国土交通省に届け出た。不具合件数は0件で、事故は起きていない。対象となる車両の製作期間は2017年4月4日~2022年3月4日。

 不具合の部位は原動機(エンジン制御プログラム)。基準不適合状態にあると認める構造、装置または性能の状況、およびその原因は、A05C(HC-SCR)エンジン搭載車において、HC-SCR触媒の再生用制御プログラムが不適切なため、触媒に付着した排出ガス中の硫黄成分が除去されず堆積することがある。そのため、触媒の性能が低下し、排出ガス中の窒素酸化物の排出値が基準値を超えるおそれがあるというもの。

 改善措置として、全車両の点検を行ない、SCR触媒の再生が可能な場合は再生作業を行なう。再生が不可能な場合、および再生完了しない場合は、触媒を交換する。また、メンテナンスノートの点検整備項目にSCR触媒再生作業を追加する。暫定措置は準備でき次第、使用者に修理入庫を通知。恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施するとしている。