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マツダ、段階的に65歳まで定年延長と関連施策を運用開始

2022年4月1日 発表

 マツダは4月1日、定年年齢を2022年度以降、毎年1歳ずつ引き上げ、段階的に65歳まで延長する定年延長と、関連施策の運用を開始すると発表した。

 今回、マツダが導入する施策では、段階的に65歳まで延長する定年延長とともに、選択定年制が導入され、60歳から定年年齢までの間で退職時期を選択できるものとした。定年後再雇用の制度も見直しされ、従来の「エキスパート・ファミリー(EF)制度」に替えて、「定年後再雇用制度」を導入し、役割期待やそれに伴う処遇の見直しを行なうとしている。

 なお、65歳定年延長が完了するタイミングで定年後再雇用制度は廃止される。

 同社が定年延長や定年後再雇用制度の見直しを実施する背景としては、「現在、自動車業界は100年に一度の大変革期にあり、想定を超えるスピードと規模で起こる環境変化によって、仕事の量・質も変化していく一方、少子高齢化の進行に伴い、要員確保は一層難しくなっている」と説明。「ベテラン従業員が培ってきた経験・能力・スキルをさまざまな世代に継承していくとともに、地域・社会へと活躍・貢献の場を広げていくことを目指し、自律的なキャリア形成・選択をサポートできる環境を整備していく」としている。

 今回の施策に対して、マツダの人事本部長 竹内都美子氏は「人こそ財産であり、マツダはどこまでも『人』を大事にする企業でありたいと思っています。自動車業界を取り巻く激しい環境変化があり、事業や組織のあり方に大きな変容が求められる中、マツダは『人と共に創る』という考え方を大切に、一人ひとりの強みを結集することで、環境の変化に挑んでまいります」とコメントしている。