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SPK、伊藤忠商事と協業してEV導入などオフィス脱炭素化の実証実験

2022年5月11日 発表

SPKと伊藤忠商事が協業し、EV導入などオフィスの脱炭素化の実証実験を実施する

 SPKは5月11日、伊藤忠商事と協業して、EV(電気自動車)導入からオフィス全体のエネルギーマネジメントまで、脱炭素化の実証実験を実施すると発表した。

 現在の日本における事業分野の脱炭素化は、太陽光発電や再生可能エネルギー由来電力の使用、営業車・配送車の電動化(EVの導入)などがうたわれているが、SPKは個別の方策だけでは完全な脱炭素化にはいたらないと判断。特にEV導入においては、最適な充電設備の配置・施工および充電運用計画が必要で、電力マネジメントやコスト増の懸念があるため、これらを解決するエネルギーマネジメントの仕組みが必要だという。

 そこで中期経営計画「VISION 2030」でSDGsの取り組み強化を推進しているSPKは、伊藤忠商事の持つEV導入からオフィス全体のエネルギーマネジメントまでの、ワンストップサービスのノウハウに着目し協業を決定。

 今回、伊藤忠商事より提供されるEVの社会実用性を検証するとともに、専用充電器と制御システムを組み合わせた「ピークシフトソリューション」に加え、実質CO2フリー電力の調達、AIによる太陽光発電と蓄電池を組み合わせたオフィス全体の電力使用の最適化などのサービスを含めたコンサルテーションを受けることで、オフィスの脱炭素化を目指すとしている。また、この実証実験を通じてSPK東京社屋の効果を測定、他拠点への導入を検討していくという。

導入するEVのデザインイメージ

伊藤忠商事との取り組みの概要

実施場所:SPK東京社屋および駐車場
スケジュール:2022年5月頃よりEVの運用から開始
検証期間:1年間を予定

SPKの役割

・実証実験場所として東京社屋の提供
・EV2台を営業車・配送車として運用
・太陽光パネル、蓄電池、充電施工などの設備投資
・伊藤忠商事のコンサルティングに基づく脱炭素化システムとEV2台の実証実験データの提供
・EV2台の車両整備、その知見獲得(内1台はSPKグループ会社で車両整備を実施)

伊藤忠商事の役割

・EV2台の提供(乗用車および配送バン)
・EV用充電器2台(普通充電)、および充電制御装置の提供
・事業所屋上への太陽光パネルの設置および既存系統電力との需給調整システムの構築
・実質CO2フリー電力を充電に使うことで現有営業用車両(ガソリン車など)を除く、完全脱炭素化オフィス構築へのコンサルティング