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ランドローバー、新型「レンジローバースポーツ」世界初公開 マイルドハイブリッド、PHEVに加え2024年にバッテリEVも導入

2022年5月10日(現地時間)発表

新型「レンジローバースポーツ」を世界初公開

 英ランドローバーは5月10日(現地時間)、ラグジュアリー・パフォーマンスSUVである新型「レンジローバースポーツ」を世界初公開した。新型レンジローバースポーツは新型「レンジローバー」と同様に、レンジローバーの歴史的拠点である英国のソリハル製造工場でのみ製造される。

 第3世代目となる新型レンジローバースポーツは、ランドローバー史上、最も先進的なシャシーテクノロジーを採用し、人目を惹く存在感と直感的なドライビングレスポンスを兼ね備えた、先進技術と走破性に長けたモデルに仕上げたという。

 これまでレンジローバースポーツはパイクスピーク・ヒルクライムのSUV新記録樹立、“EMPTY QUARTER”と称されるアラビア半島の砂漠の初横断、中国・湖南省の天門山にある「天国への扉」へと続く999段もの急階段の初走破などさまざまなチャレンジを達成しているが、ジャガー・ランドローバーのアドバンスト・プロダクト・クリエーション・センターで開催された新型レンジローバースポーツの発表イベントでは、激流のダムの放水路を駆け上がるというチャレンジの様子が公開された。

激流のダムの放水路を駆け上がる新型レンジローバースポーツ
THE NEW RANGE ROVER SPORT(6分44秒)

 新型レンジローバースポーツでは、さまざまなパワートレーンに対応するランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用。パワートレーンには、直列6気筒3.0リッターガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)をラインアップしており、モーターでの航続距離は最大113km、CO2排出量は18g/kmまで抑えた。

 また、530PSを誇る新しいV型8気筒4.4リッターツインスクロールターボチャージド・ガソリンエンジンも設定され、ダイナミックローンチを作動させた状態での0-100km/h加速は4.5秒というパフォーマンスを発揮する。また、マイルドハイブリッドテクノロジー(MHEV)を採用した直列6気筒3.0リッターINGENIMUMディーゼルエンジンおよびガソリンエンジンも選べるとともに、2024年にはBEV(バッテリ電気自動車)をラインアップに加わることが予告されている。

 加えて「アダプティブオフロードクルーズコントロール」を初採用。これは路面の状態に応じて安定走行を維持することで、難易度の高いトリッキーな地形でも走破できるようサポートするというもので、状況に応じて4つの設定から1つを選択すると、システムが自動的に速度を調整する。

新型レンジローバースポーツ

 シャシーまわりではダイナミックレスポンスプロ、オールホイールステアリング、トルクベクタリングバイブレーキング付き電子制御アクティブディファレンシャル、コンフィギュアラブルプログラムが含まれる新しいストーマーハンドリングパックを設定するとともに、ダイナミックエアサスペンションにはスイッチャブルボリュームエアスプリングを初採用し、新型レンジローバースポーツの全モデルに標準装備。このシステムはエアバッグ内の圧力を変化させることでサスペンションの帯域幅を広げ、レンジローバースポーツに求められるダイナミックなハンドリングとレンジローバーの伝統的な快適性を両立させているという。

新型レンジローバースポーツでは、さまざまなパワートレーンに対応するランドローバーの先進のアーキテクチャー「MLA-Flex」を採用

 一方、インテリアでは乗員の健康と集中力を保つために先進の空気清浄システムプロを採用するとともに、レンジローバースポーツ史上最も先進的でパワフルなオーディオシステムとなるMERIDIANサウンドシステムをオプション設定。ナビゲーションからメディア、車両の設定に至るまですべてをコントロールできる「Pivi Pro」インフォテインメント・システムも装備しており、ハプティック(触覚)フィードバック機能付きの高解像度13.1インチフローティング式タッチスクリーンをモダンなダッシュボード中央にレイアウトした。

新型レンジローバースポーツのインテリア