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第106回インディ500、25位完走の佐藤琢磨選手がコメント発表

2022年5月29日 発表

 米インディアナポリス・モーター・スピードウェイで5月29日(現地時間)、第106回「インディ500」が開催され、3度目の優勝に挑戦した佐藤琢磨選手は、デイル・コイン・レーシング・ウィズRWRのNo.51 Nurtec ODT ホンダで出場、一時6番手まで順位をげるも最終的に25位でフィニッシュした。

 2017年と2020年の優勝に続いて3度目の優勝を目指していた佐藤選手は、10番グリッドからスタート。序盤でややポジションを落としたが、すぐに挽回を始め、やがて6番手で周回を重ねるようになると、最初のピットストップを行なうまでこのポジションを守りきり、2回目のピットストップを行なうときも6番手につけていた。

 レース中盤には10番手となったものの、145周目にピットストップを行なうまでには再び順位を上げるなど、順調にレースを戦っていく。しかし、残念ながらこれに続くピットストップで佐藤選手は13番手に後退。残り43周となったところでチームが賭けに出て、佐藤選手をピットに呼び戻すと給油を行なってニュータイヤを装着。そしてレース終盤にイエローが出ることに期待を寄せた。結果的に佐藤選手は193周目にピットストップを行なったが、期待していたイエローコーションはこの次のラップで出て、その結果、佐藤選手は25位でフィニッシュした。

 佐藤選手は「僕たちにとってはとてもチャレンジングなレースでした。僕たちのマシンが速くて、信頼性も高いことは分かっていました。僕たちには力強く戦えるチャンスがありましたが、それでも厳しいレースでした。僕たちは6番手まで順位を上げたものの、その後、12番手へと後退します。この時点では、ローダウンフォースのまま挽回するのは不可能な状態でした。僕たちはハードに戦い、チームは5月を通じて素晴らしい働きぶりを示しました。僕たちは最高のレベルで戦いたいと望み、実際にそうしていました。僕たちにはスピードもありましたが、あと少しの幸運が足りませんでした。インディ500で初優勝を果たしたマーカス・エリクソン選手には心からおめでとうと申し上げます」とコメントしている。