ニュース
富士SUPER TEC24時間レース、62号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が760周を走行して優勝
2022年6月5日 19:36
国内でもっとも過酷なレースとして知られる、スーパー耐久シリーズ第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」が6月4日~5日の2日間にわたり富士スピードウェイで開催された。
予選日となった6月3日、一時的な豪雨によって走行が中断することがあったものの、決勝レース日となった4日~5日は陽が差し込むタイミングもあり過ごしやすい気候の中で競われることとなった。大会入場者数は6月3日の予選日が4500人、4日決勝日が1万6900人、5日決勝日が1万6700人で、大会総入場者数が述べ3万8100人。
9つのクラスから56台が出走した24時間レースは、4日の15時にスタートが切られる。スタートから数時間はアクシデントもなくスプリングレースさながらの展開で進んでいく。
総合優勝を狙うST-Xクラスは、9号車、62号車、81号車の3台のGT-Rと888号車のAMG GTがトップ争いを繰り広げ、ピットインのタイミングによって首位の順番が入れ替わり、3時間を経過した時点でトップに立っていたのはポールポジションからスタートした888号車だった。
19時ごろには陽が暮れはじめ、レースは夜間走行となる。するとST-Zクラスのマシンがトラブルによってコースサイドに停車したため、初めてのFCY(フルコースイエロー)が提示され、その後セーフティカーが導入された。
その後もFCYやセーフティカーが入ることはあったが、大きなトラブルはなくレースは進んでいく。夜半になるとトップ争いをしていた9号車がトラブルによって後退する。レースが折り返しの12時間の時点では81号車のGT-Rがトップで、1周遅れの2番手に888号車のAMG GT、2周遅れの3番手に62号車のGT-Rという展開だった。3台の拮抗した戦いは終盤まで続いたが、81号車のエンジンがストールしてしまい戦線から離脱してしまう。総合優勝争いは62号車と888号車に絞られるが最後の3時間でリードを築いたのは62号車で、5日の15時に760周を走行しトップでチェッカーを受けた。
総合優勝はHELM MOTORSPORTS
総合優勝したHELM MOTORSPORTSは昨年の富士24時間レースはST-3クラスで優勝していて、今回はST-Xクラスの優勝とともに総合優勝を果たした。
複数の開発車両がエントリーしたST-Qクラスは、ENDLESS AMG GT4が721周を周回してクラス優勝。初出走となったNissan Z Racing Conceptは244号車が707周を走行しクラス2位、総合でも10位に入る健闘をみせた。
カーボンニュートラル燃料を使用するTeam SDA Engineering BRZ CNF Conceptは624周でクラス3位、ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは609周でクラス4位、Nissan Z Racing Conceptの230号車は502周で5位、ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは478周で6位、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptは487周を走行したがリタイヤとなっている。
白熱した24時間レースを終え、スーパー耐久の第3戦は7月9日~10日に宮城県のスポーツランドSUGOで実施される。