メルセデス・ベンツ、ラグジュアリーSUVの新型「GLC」発表 PHEVと48Vマイルドハイブリッドのみ設定

メルセデス・ベンツがラグジュアリーSUVの新型「GLC」のワールドプレミアを行なった

　メルセデス・ベンツは6月1日（現地時間）、ラグジュアリーSUVの新型「GLC」のワールドプレミアを行なった。新型GLCは、PHEV（プラグインハイブリッド）モデルと、第2世代のISG（Integrated Starter Generator）を内蔵した48Vマイルドハイブリッドモデルのみの設定となった。

　48Vマイルドハイブリッドモデルはガソリンエンジンとディーゼルエンジンモデルをラインアップ。ガソリンエンジンの「GLC 300 4MATIC」では最高出力190kW、最大トルク400Nm、ディーゼルエンジンの「GLC 220 d 4MATIC」では最高出力145kW、最大トルク440Nmで、それぞれISGにより最大17kW（23HP）と200Nmのサポートが加わる。

新型GLC

ボディサイズは4716×1890（ミラーを含むと2075）×1640mm（全長×全幅×全高）、ホイールベースは2888mm、牽引能力は2400kg（GLC 220 d 4MATICは2500kg）

　PHEVモデルもガソリンモデルとディーゼルモデルをラインアップ。ガソリンモデルの最上位となる「GLC 400e 4MATIC」のシステム最高出力は280kW（381HP）、システム最大トルクは650Nmとなり、電気走行モードでは100km（WLTCモード）以上の航続距離を誇るという。ハイブリッド走行時は、ルートの最も適した区間で電気走行モードを使用し、都市部での移動は電気走行モードを自動的に優先するなどプログラムが改良されている。

　また、オフロード走行をサポートする「シースルーボンネット」機能を搭載、制御システムの改善によるすぐれたトラクションやハンドリングの安全性など、オンロードとオフロードの特性を大幅に向上させた。

シースルーボンネット機能を搭載

快適性と俊敏性を両立

　新型GLCは、4リンク式フロントサスペンションとマルチリンク式独立リアサスペンションを採用し、乗り心地の快適性と俊敏なハンドリングを両立し、ドライビングの楽しさを実現。また、振幅依存型ダンピングシステムを搭載するほか、AIRMATICエアサスペンションは減衰力の調整も可能となっている。さらに、よりダイレクトなステアリング比になった前輪に、オプション設定で最大4.5度の舵角を持つ「リアアクスルステアリング」を組み合わせれば、機敏性と安定性がさらに向上するほか、回転半径は非搭載モデルより80cm短い11.0mとなる。

空気抵抗値が改善された新たなエクステリアデザイン

　シミュレーテッドクロームアンダーガード、ルーフレール、オプションのランニングボードなどクラシックなSUVの特徴を組み合わせ、新しいサイドシルエットは「エレガンス」「スポーティ」「オフロード性能」をバランスよく融合させたデザインに仕上げている。また、ラジエーターグリルに直結し、車幅を強調する新型ヘッドライトは楕円のデイタイムライトを採用。オプションで「DIGITAL LIGHT」も設定されている。空気抵抗値（Cd値）0.29と、先代モデルの0.31よりさらに改善が図られている。

大型センターディスプレイが特徴的なインテリアデザイン

　水平に2分割されたダッシュボードと、大型センターディスプレイによるゆったりとしたトリム、前衛的なシートデザインやモダンなドアパネルが、インテリアの上質さを表現。2つの大型ディスプレイとフルスクリーンナビゲーションを標準装備し、MUBX（Mercedes Benz User Experience）は、主要な音楽ストリーミングプロバイダーが揃い、新たにニュースフラッシュ機能も追加されたほか、「ヘイ、メルセデス」と声をかければ、さまざまな機能を操作できる音声アシスタントも装備する。オプションのBurmesterサラウンドサウンドシステムは、15個のプレミアムスピーカーで合計710Wの出力で迫力のサウンド体験を可能としている。

　また、最新の「ドライビングアシストパッケージ」には、アクティブディスタンスアシストDISTRONIC、アクティブステアリングアシスト、トラフィックサインアシスト、360度カメラ付き新パーキングパッケージ、トレーラー操縦アシストなどの機能が追加され、さらに改良が施されている。