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アキュラ、新型レースマシン「ARX-06 LMDh」のプロトタイプ画像を初公開 ハイブリッドエンジンを搭載

2022年6月3日(現地時間) 発表

本田技研工業が米国で展開するブランドのアキュラが、ハイブリッドエンジン搭載の新型レースマシン「ARX-06 LMDh」のプロトタイプ画像を初公開した

2023年に新設されるGTPクラスに参戦

  本田技研工業が米国で展開するブランドのアキュラは6月3日(現地時間)、ハイブリッドエンジンを搭載する新型レースマシン「ARX-06 LMDh」の新たなプロトタイプ画像を公開。同マシンで、2023年から「IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ」に新設された「GTPクラス」に参戦する。

 アキュラは、2019年と2020年にIMSA DPi(デイトナ・プロトタイプ・インターナショナル)の3大タイトル(マニュファクチャラー、ドライバー、チーム)をすべて独占しているほか、2021年と2022年にはロレックス・デイトナ24時間レースで優勝し、デイトナ24時間レースではマニュファクチャラーとして初となる1-2フィニッシュの快挙を成し遂げている。そのほかにも、2021年にはセブリング、ワトキンス・グレン、プチ・ル・マンで表彰台を獲得するなど、アキュラとパートナーのWayne Taylor Racingは、IMSA耐久レースのタイトルを多数獲得している。

 新型となる「ARX-06(Acura Racing eXperimental, generation 6)は、1991年に始まったアキュラの耐久レース用プロトタイプの最新作となり、エクステリアデザインは、カリフォルニア州ロサンゼルスのアキュラデザインスタジオと、北米のアキュラモータースポーツおよびホンダレーシングのレース部門であるホンダパフォーマンスディベロップメント(HPD)、そしてシャシーサプライヤーのORECA(ORGANisation Exploitation Competition Automobiles)が共同で製作。ORECA LMDh(ル・マン・デイトナ・ハイブリッド)のシャシーをベースに、アキュラ独自のボディワーク、エアロダイナミクス、内燃機関ユニットを採用する。

 アキュラ エグゼクティブ クリエイティブ ディレクターのDave Marek氏は「アキュラARX-06のエクステリアデザインは、アキュラの新型乗用車の制作プロセスと全く同じです。アキュラの市販車デザインをリードする世界的なスタイリストが最初のスケッチを行ない、それをいくつかのデザイン候補に絞りました。次にスケールモデルを作成し、空力と風洞のモデルテストを行ない、HPDとパートナーチームにフィードバックを求めました。テストと評価のプロセスを通じてデザインは改良され続け、最終的にはアキュラの重要なスタイリングを維持しながら、私たちのパフォーマンス目標を達成するための処置にたどり着きました。それは、とてもエキサイティングなプロセスでした」と述べている。