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ベントレー、新型「フライングスパーS」をグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開 ドライビングにフォーカスした最後の“Sシリーズ”
2022年6月14日 15:44
- 2022年6月13日(現地時間)発表
ベントレーは6月13日(現地時間)、新型「フライングスパーS」を6月23日~26日に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開すると発表した。
新型フライングスパーSは、ドライビングにフォーカスした新たな“Sシリーズ”として最後に追加されるモデルで、優れた動力性能、たたずまい、サウンドを新次元へと昇華させたというベントレー最高峰の4ドアセダン。
パワートレーンには最高出力550PS、最大トルク770Nmを発生するV型8気筒4.0リッターエンジンを搭載し、0-62mph加速わずか4.0秒、最高速は(制限速度内で状況が許せば)198mphを達成。
また、街乗り中心のドライバーや環境重視のドライバーに向け、V型6気筒2.9リッターガソリンエンジンに高度な電気モーターの組み合わせ、システム最高出力544PS、最大トルク750Nmを発生するハイブリッドパワートレーンも用意。0-62mph加速はV8モデルより0.1秒遅れの4.1秒で、電気のみの航続距離は最長で41km、1km当たりのCO2排出量は75g(WLTP)としている。なお、Sモデルにハイブリッドが設定されるのは今回が初めてとなる。
V8モデルには、「ベントレーダイナミックライド」「エレクトロニック オールホイール ステアリング」を標準装備。ベントレーダイナミックライドは、急カーブの際、0.3秒以内に最大1300Nmのアンチロールトルクを発生させてボディを水平かつ安定した状態に保ち、巡航時は左右ホイールをデカップリングすることによってスムーズかつしなやかなや乗り心地をもたらすというもの。エレクトロニック オールホイール ステアリングは、低速時に後輪が最大で4.2度、前輪と逆方向に切られ、回転径が小さくなって敏捷性が向上するとともに、高速時には後輪が前輪と同じ方向に操舵され、車線変更や追い越しの際の安定性が確保されるという。
フライングスパーSはどのボディカラーでも、ブラックのブライトウェアがたくましく気高いルックスを演出。明るく輝くメタルパーツを減らすことによって、クルマのフォルムに目線を惹き付け、より低くワイドな印象を与えるとした。加えて、グロスブラックのバンパーロアグリル、ダークティントのヘッドライトとリアランプ、ブラックのクアッドテールパイプフィニッシャー、フロントフェンダーの「S」バッヂなどがエクステリアを引き締めている。トランクリッドに装着された「ウイングドB」のバッヂと「BENTLEY」のロゴはブライトクローム仕上げとなっており、存在感を際立たせている。
ホイールは完全新設計の22インチを設定し、Y字型の5本スポークの仕上げは「グロスブラック」または新登場の「ペールブロガーサテン」を選択可能。また、グロスブラック仕上げとブライトマシニング仕上げを施した21インチトライスポークホイールもSモデル専用として用意され、どのホイールを選んでも標準装備されるレッドのブレーキキャリパーが、Sモデルのスポーティな魅力がさらに引き立たせている。
インテリアは、ハンドクラフトによる滑らかなレザーとソフトな起毛仕上げのダイナミカの組み合わせとなり、スエード調の素材であるダイナミカは、ヒーター付きステアリングホイール、ギヤレバー、シートクッション、シートバックレストに配置され、レザーハイドはシートボルスター、ドアパッド、インストルメントパネルまわり、コンソールまわりに配置される。
Sデザインのフルートシートはオプションでキルティングを選択可能。各シートのヘッドレストには「S」のエンブレムが刺繍され、無償オプションでベントレーウイングの刺繍に変更することもできる。ドライバーインストルメントパネルはモータースポーツとゆかりの深いクロノメーターからインスピレーションを得たデザインで、コンチネンタルGTスピードと共通のグラフィックが採用されている。また、イルミネーテッドトレッドプレートには「Bentley Motors Ltd」の代わりに「S」のデザインが刻まれる。