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自動車技術会、「人とくるまのテクノロジー展2022 NAGOYA」6月29日~7月1日開催 ホンダレーシング浅木泰昭氏による特別講演実施
2022年6月15日 16:30
- 2022年6月15日 発表
自動車技術会は6月15日、ポートメッセなごや(愛知県名古屋市)で6月29日~7月1日に開催する「人とくるまのテクノロジー展2022 NAGOYA」の開催概要を発表した。5月に開催された「人とくるまのテクノロジー展2022 YOKOHAMA」と同じく、リアル展示会とオンラインのハイブリッド開催となり、6月29日~7月5日に「人とくるまのテクノロジー展2022 Online STAGE2」が開催される。
また、6月22日~28日にはプレオープン期間が設けられ、人とくるまのテクノロジー展2022 NAGOYAの公式Webサイトにて出展社の製品や技術の見どころが公開される。
人とくるまのテクノロジー展2022の開催テーマは「熱い思いで切り拓こう!カーボンニュートラルへの道」で、地球規模での課題であるカーボンニュートラルに対し、自動車技術はどのように対応していけばいいのか、自動車技術以外にも目を向け、考えていく展示を目指している。
名古屋展示では、「『知恵・技・匠』が照らすカーボンニュートラルへの道」をテーマとし、カーボンニュートラルをいろいろな角度から目指す技術を取り上げ、要素技術にも目を向けた展示とした。
3年ぶりとなるリアル展示会への出展社数は165社(406小間)で、オンラインのみの出展社は29社となる。来場予定者数は3日間で2万5000人を見込む。
主催者企画では、「企画展示」「企画講演」「技術開発特別講演」を実施。往年の名車同乗試乗会や新型車試乗会については、新型コロナウイルス感染症の対策なども考慮し、開催が見送られた。
企画展示では、再生エネルギーや省エネに関係するエネルギー全体の技術を取り上げ、「最新の再生可能エネルギー発電における要素技術」「製造工程(ものづくり)における省エネ技術」「車両性能向上のための燃費・電費工場技術」について、知恵・技・匠といった要素技術の観点を取り入れつつ、カーボンニュートラルを目指す技術を紹介する。
主催者企画講演では、カーボンニュートラルを考えるきっかけとなる、さまざまな角度からの有識者による講演をオンラインで配信。「第6次エネルギー基本計画とクリーンエネルギー戦略の検討状況について」(経済産業省 資源エネルギー庁 総務課戦略企画室 室長 西田光宏氏)、「カーボンニュートラル社会におけて想定される水素の事業機会」(デトロイトトーマツコンサルティング合同会社 パブリックセクター シニアマネジャー 越智崇充氏)、「日本が向かう水素社会」(東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 教授 加藤之貴氏)などによる5つの講演が行なわれる。
また、7月1日には技術開発特別講演として、「フォーミュラー1 レース パワーユニットの開発」をテーマに、ホンダ・レーシング 四輪レース開発部 常務取締役 部長 浅木泰昭氏によるHonda F1 レースパワーユニットについての技術解説が配信される。
そのほかにも、展示会での新たな移動価値の創出に向けた実証企画も予定。出展者や来場者がモビリティに乗車しながら会場を回遊するといった展示会見学の実証実験が行なわれる。
加えて、中部支部の企画として「企画展示」「講演」「研究発表会」を予定。高精度3次元地図を活用した自動運転車両の体験試乗や、認知・判断・通信・地図の4つのカテゴリーに関する技術事例の紹介、自動運転に関する3つの講演や、環境・生産技術・パワートレーン・シャシーなどに関する研究発表会が実施される。