ニュース

ヴァレオ、BMWの次世代EV用プラットフォーム「ノイエ・クラッセ」にADASドメインコントローラーなど提供

2022年6月28日(現地時間) 発表

ヴァレオ ドメインコントローラー

 ヴァレオは6月28日(現地時間)、BMWグループが2025年に発売を予定している次世代EV(電気自動車)用モジュラープラットフォーム「ノイエ・クラッセ」の車両に向けて、ADAS(先進運転支援システム)ドメインコントローラー、センサー、ソフトウェアを提供することを明らかにした。

 ヴァレオは、BMWグループの「ノイエ・クラッセ」プラットフォームの車両に搭載される全てのADASセンサーからのあらゆるデータフローを管理できるADASドメインコントローラーを開発・製造する。運転支援の全機能はクアルコム「Snapdragon SoC」を搭載したヴァレオADASドメインコントローラーによってホスト・処理されるとしている。

 ADASドメインコントローラーは、低速運転用のヴァレオ・ソフトウェアプラットフォームと、自動運転用のBMWとクアルコムのソフトウェア・アセットをホスト。市場で最もパワフルな車載用プロセッサー群を搭載したというシステムは、ヴァレオ、BMWグループ、クアルコムによって開発され、車両の周囲や車内の状況をリアルタイムでマッピングして理解。新機能とアップグレードは、クルマのライフサイクルを通して追加されるという。

 先進運転支援システム(ADAS)の搭載により、クルマが周囲をより正確に認識できるようになった結果、収集された膨大な量のデータを処理して命令を実行するため、ADASドメインコントローラーなどの強力なプロセッサーが必要となり、今回BMWとヴァレオは契約を結んでいる。

 BMWグループのドライビングエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデントであるニコライ・マーティン博士は、「BMWグループとヴァレオのこのコラボレーションは、過去数十年にわたって共に開発し成功を収めてきた製品に基づいています。BMWグループが世界初のパークディスタンスコントロールを発売してから30年以上、マルチカメラビューイングをお客さまに提供し始めてから約15年が経ちました。今日、新型BMW 7シリーズは、ドライバーを楽にする最先端の運転支援システムのスタンダートを確立しました。操縦と駐車のソリューションに関する次世代の緊密なコラボレーションを通じて、ヴァレオと共に未来を形作ることを楽しみにしています」とコメント。

 ヴァレオのコンフォート&ドライビングアシスタンスシステムビジネスグループのプレジデントであるマーク・ヴレコー氏は「長年のパートナーであるBMWと共に新たな旅に出ることを光栄に思うとともに、胸を躍らせています。統合ソフトウェアのスタックによる機会を超えて、ドメインコントローラー自体が、より安全でスマートなモビリティに向けた私たちの戦略の重要な基盤です。BMWの『ノイエ・クラッセ』には、ヴァレオの次世代超音波センサー、フルセットのサラウンドビューカメラと、安全性の向上とこれまでにないユーザーエクスペリエンスの創出に貢献する新しい多機能インテリアカメラも搭載されます」とコメントしている。