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但馬空港の滑走路をGRヤリスで関口雄飛選手が同乗運転 「これがきっかけで飛行機もクルマももっと好きになってもらえれば」

2021年のSUPER GT/GT500クラスチャンピオンの関口雄飛選手が同乗走行のドライバーを務める

SUPER GT/GT500クラスチャンピオンらによる同乗走行

 JAL(日本航空)とトヨタ自動車が7月9日、コウノトリ但馬空港(兵庫県豊岡市)で共同イベント「JAL×TGR FLY&RIDE OUTDOOR FESTIVAL」(以下、フライ&ライド)を開催した。このイベントはJALとTOYOTA GAZOO Racingが初めて共同で開催したもので、日本の地域とモータースポーツを盛り上げて行こうという思いで行なわれている。

 TOYOTA GAZOO Racingはフライ&ライドというテーマに沿って、スポーツカー「GRヤリス」の同乗走行を但馬空港で実施。但馬空港で航空機の離発着がない空き時間を使って滑走路をプロドライバーの横で2往復できると告知されていた。

 実際に取材に行ってみるとそのプロドライバーとは、2021年のSUPER GT/GT500クラスチャンピオンの関口雄飛選手と、今シーズンはSUPER GT/GT500クラスに参戦し速さを見せている阪口晴南選手という豪華なラインアップ。もちろん2人とも日本のトップフォーミュラであるスーパーフォーミュラにも参戦しており、日本最高峰クラスのドライバーによる同乗走行だった。

「これがきっかけで飛行機もクルマももっと好きになってもらえれば」と関口選手

 同乗走行したイベント参加者に聞いてみると、「とにかく加速がすごかった」とGRヤリスの加速力に驚いている様子だった。同乗走行のドライバーを務めた関口選手は、「滑走路上の速度は規制されているので、高速道路を走るくらい。せめて加速だけはと思い、全開で。せっかく来てもらったので」と、加速力重視のドライブを行なったという。

 滑走路を使って自動車メーカーと航空会社が取り組むイベント、しかもチャンピオンまで参加する同乗走行は日本初の取り組みになるが、関口選手は「この取り組みは新しい取り組みなので、今後もいろいろやらせてもらえればと思います。これがきっかけで飛行機もクルマももっと好きになってもらえれば。分母を増やして行ければと思っています」と語ってくれた。

フライ&ライドでは、但馬空港の滑走路を2往復するスペシャルな同乗走行を実施