日産、「キックス」をマイチェン 第2世代e-POWER採用とともに4WDモデルが登場

「キックス」をマイナーチェンジ

　日産自動車は7月19日、「キックス」をマイナーチェンジして発売した。価格は279万8400円～328万1300円。

　今回のマイナーチェンジでは、現行「ノート」などに採用される第2世代 e-POWERを搭載するとともに、4WDモデルを新たに追加。さらに深みのある落ち着いたブラウン内装などが特徴の「スタイルエディション」を新グレードとして設定している。

第2世代 e-POWERを新たに採用

　パワートレーンについて、これまでキックスは最高出力60kW（82PS）/6000rpm、最大トルク103Nm（10.5kgfm）/3600-5200rpmを発生する直列3気筒DOHC 1.2リッター「HR12DE」型エンジンを搭載して、最高出力95kW（129PS）/4000-8992rpm、最大トルク260Nm（26.5kgfm）/500-3008rpmを発生する「EM57」型モーター（フロント）を組み合わせていた。

　今回のマイナーチェンジでは、HR12DEエンジンはそのままにフロントモーターを最高出力100kW（136PS）/3410-9697rpm、最大トルク280Nm（28.6kgfm）/0-3410rpmを発生する「EM47」型に変更。モーター出力を約5％、最大トルクを約7％向上させつつ、低速走行時のエンジン始動頻度を低減させたことにより、より静粛性が向上した。加えてアクセル操作だけで加減速をコントロールできるe-Pedal Stepの操作性もなめらかに進化したという。

　また、SPORTやECOモードを選択時にもBレンジへの切り替えが可能となり、下り坂など強い減速が必要な場面での利便性が高まっている。なお、WLTCモードは従来の21.6km/Lから23.0km/Lと、約6.4％の燃費向上を果たしている。

　一方、これまでキックスは2WDモデルのみの展開だったが、新たに電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」モデルをラインアップに追加。現行ノートと同じくリアモーターに「MM48」型を用い、悪路や雪道の走破性に力を発揮するとともに、ワインディングロードなどで思いのままのコーナリングを可能にした。MM48型モーターの最高出力は50kW（68PS）/4775-10259rpm、最大トルクは100Nm（10.2kgfm）/0-4775rpm。

e-POWER 4WDも新登場

　安全装備については、「インテリジェント アラウンドビューモニター」「インテリジェント ルームミラー」などを上位グレードに標準装備するとともに、コンパクトSUVで初採用という「インテリジェント FCW（前方衝突予測警報）」を全グレード標準装備。車両前方に搭載したミリ波レーダーが、2台前を走る車両の車間や相対速度を検知し、危険と判断した場合には表示とアラームで注意を促し、衝突などの危険な場面の回避をサポートする。

　そのほか外観で大きな変更はないが、室内ではセンターコンソールとシフトレバーのデザインを一新。また、ツートーンインテリアエディションには現行のオレンジタンに加え、新たにベージュを追加した。また、新グレードの「スタイルエディション」は落ち着きのある深いブラウンを基調とする内装、ダーククローム調のグリルフィニッシャーなどを用い、内外装ともにシックなスタイルに仕上げている。

X ツート－ンインテリアエディション（オレンジタン）

X ツート－ンインテリアエディション（ベージュ）

X スタイルエディション

X（ブラック内装）

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