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メルセデス・ベンツ、「メルセデスAMG GT3 エディション55」 レースレギュレーションから解放された究極のGT3マシン

2022年8月23日(現地時間) 発表

AMG55周年記念モデルで、究極のGT3マシン「メルセデスAMG GT3 エディション55」が登場した

 独ダイムラーは8月23日(現地時間)、メルセデスAMG創立55周年記念として、ハンドメイドによって限定5台のみ製作される「メルセデスAMG GT3 エディション55」を発表した。価格は62万5000ユーロ(税別)。

 メルセデスAMG GT3 エディション55は、ベースとなるGT3マシンとは異なり、FIAのホモロゲーションを取得しないため、エンジンパワーのさらなる向上が図られたほか、インコネル製の高性能エグゾーストシステムにはサイレンサーが装着されないため、より特徴的で大迫力のサウンドを奏でるという。

メルセデスAMG GT3 エディション55

 また、赤いアクセントが入ったアルパイングレーのボディカラーは、マット仕上げのカーボンファイバー製エアロパーツ(フロントディフューザー、リアディフューザー、エンドプレート付きリアウイング、フリック、ルーバー、ラジエータグリル、サイドスカート)を引き立たせ、ドアにはアファルターバッハの紋章が描かれるほか、リアウイングの翼端板には55周年ロゴがあしらわれる。

メルセデスAMG GT3 エディション55のインテリア

 インテリアは、マットなアンスラサイトメタリックカラーが特徴的で、ドアシル、ドアカバー、センターコンソール、ダッシュボードにいたるまで、高品質のカーボン製となっているほか、シートにはアニバーサリーマークが刺繍され、センターコンソールとカーボンシートにも「EDITION 55-1 OF 5」と刻まれた専用プレートが配される。

 また、高解像度のグラフィックディスプレイを備えたボッシュの最新データディスプレイユニット11(DDU11)が搭載され、車速、エンジン回転数、運転温度、ラップタイム、ギヤなどさまざまな情報を表示可能。さらに、始動時には55周年記念ロゴが表示される。

センターコンソールには専用プレートが配されている
シートには55周年ロゴがあしらわれる

 さらに、メルセデスAMGのパートナーであるスイスの高級腕時計ブランド「IWCシャフハウゼン」がメルセデスAMG GT3 エディション55の発売を記念して、グレード5チタンを使用したパイロット・ウォッチ・クロノグラフ“AMG”(Ref.IW377903)を入れた限定ボックス「エディション55」を制作。時計ケースの裏側には、対応するメルセデスAMG GT3 エディション55のシャシーナンバーが刻印されるほか、ボックスにはブラックのテキスタイルストラップが同梱される。また、特別デザインのカーカバーも付属する。

メルセデスAMG GT3 エディション55購入者には、スイスの高級腕時計ブランド「IWCシャフハウゼン」が手掛ける特別な腕時計が贈呈される。腕時計の裏には購入車両のシャシーナンバーが刻まれるという

 メルセデスAMGモータースポーツ代表のChristoph Sagemüller氏は、「メルセデスAMG GT3 エディション55によって、私たちは今年、ブランドの55年の歴史に再び敬意を表します。これは私たちが50年以上にわたって世界中のレース場で集めてきた、忘れられないモータースポーツの瞬間の数々への敬意です。この特別仕様車は、生産台数を厳しく制限しており、高品質な特別装備と追加要素を備えた5台のみとなっています。メルセデスAMG GT3 エディション55は、そのエクスクルーシブさにおいて、他の追随を許さないコレクターズピースとなっています」とコメントしている。