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アウディ、2026年よりF1参戦 F1＆FIAと共同会見
2022年8月26日 17:21
- 2022年8月26日（現地時間） 発表
アウディは8月26日（現地時間）、F1ベルギーGPが行なわれているスパ・フランコルシャンで記者会見を実施し、2026年よりAudi Sportがパワーユニットを供給する形でF1に参戦することを明らかにした。
会見にはF1 CEOのステファノ・ドメニカリ氏、FIA 会長 モハメド・ビン・スライエム氏も同席して行なわれ、F1がアウディの参入を歓迎していることを示した。
新しい規則が導入される2026年よりパワーユニットを供給する形で参戦
F1は2026年からパワーユニットに関する新レギュレーションを導入することを計画しており、先日その新レギュレーションが決定し、概要が発表された。その2026年から導入を計画している自動車メーカーと2021年から噂されてきたのが、ドイツのアウディとポルシェだ。ポルシェに関しては未だ正式発表はされていないが、欧州ではポルシェがレッドブルF1チームの半分の持ち株を買収することを規制当局に申請したことが公開されるなどしており、もはやレッドブルとポルシェが組んで2026年から参戦することは公然の秘密となっている。
それと同時にアウディの参入も長い間噂されてきたが、今回ベルギーGPの会場で正式に2026年からF1に参戦することが発表された。それによれば、アウディは2026年より（最低限でも）パワーユニットを供給する形で参戦する。ただし、シャシーに関しては未定で、既存チームを買収するのか、それともどこかのチームに供給する形になるのかは現時点では明らかにされていない。
アウディ CEO マルクス・ドゥスマン氏は、「アウディはF1に2026年より参戦する。モータースポーツはアウディのDNAだ。ル・マン、パリダカ、DTM、フォーミュラ Eで成功を収め、今F1に参戦するのが正しいタイミングだと考えた。アウディはフルEVの自動車メーカーに生まれ変わろうとしている。そうした中でF1もハイブリッドや新しい燃料などで変わろうというタイミングだ。2026年からと決めたのは新しいパワートレーン、電気サイド、プレッシャーが少ないタイミングだと考えた。F1スタンダードの施設がインゴルシュタット近くにある。4年という準備期間は決して長すぎではない」と述べ、レギュレーションが大きく変わる2026年から参入するのがアウディにとって正しいタイミングであり、かつパワートレーンや燃料がカーボンニュートラルに向かいつつある状況がアウディにとっても重要だったと述べた。
F1 CEOのステファノ・ドメニカリ氏は「このスポーツにとってポジティブだ。F1にとって大きな成長のステップになる。これは2026年から施行される新しいパワーユニット規則が正しい方向性を示していることの裏返しだ」と述べ、アウディがF1に参戦することはF1にとってよい影響があると強調した。
FIA 会長 モハメド・ビン・スライエム氏は「F1のすべてのチームに感謝したい。F1には変化が必要で、新しい自動車メーカーが参加することは大歓迎だ。FIAは2026年に向けて新しいパワーユニットのレギュレーションを策定した。重要なことはサステナブルであることだ。燃料も、パワーユニットも。FIAはそこを重視しており、そういうルールを実現することができたと思っている」と述べた。
パワーユニットはドイツ ノイブルグのAudi Sportファクトリーで製造。供給チームは未定
アウディによれば、パワーユニットはアウディの本社があるドイツ インゴルシュタット近郊ノイブルグにあるAudi Sportの施設で製造され、パートナーとなるF1チームに供給される。今後、2026年の参戦開始に向けて開発などが行なわれる。
アウディのドゥスマンCEOは「シャシーパートナーは未定。今年中には決定したいと思っている」と述べ、どのチームに供給するのか、あるいはそもそもチームを買収するのかなども含めて具体的な計画に関しては説明しなかった。ただし、アウディ自身で新しいチームを作ることは否定しており、既存のチームを買収するか、あるいは既存のチームに供給する形で参戦する可能性が高い。
2022年のF1は、この会見が行なわれているスパ・フランコルシャンを会場にした第14戦 ベルギーGPから後半戦に突入する。残り9戦の中には第18戦 日本GP（10月7日～10月9日）も含まれており、後半戦もその動向には要注目だ。
