ニュース

スバル、スーパー耐久のBRZでアイサイトの活用開始 モリゾウ選手は井口選手に「アイサイトがついているんだって?」と

BRZに搭載したアイサイトについて説明する株式会社SUBARU 技術本部 ADAS開発部 車両性能第二課 課長 阿部幸一氏

 スバルはスーパー耐久第5戦を開催中のモビリティリゾートもてぎにおいて、スーパー耐久に参戦中の61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptに搭載しているADAS機能「アイサイト」の活用を開始したことを明らかにした。アイサイトはスバルの多くの市販車に搭載されている安全運転支援装置で、ステレオカメラによる自動ブレーキや前走車追従機能を実現している。61号車 BRZに搭載されているアイサイトも、市販車に搭載されているものと同様なもので、今回活用を開始したのはカメラ機能のみで、自動ブレーキや前走車追従機能は現段階ではOFFされている。

61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept

 この61号車 BRZに搭載したアイサイトについて、スバル 技術本部 ADAS開発部 車両性能第二課 課長 阿部幸一氏が説明。今回は、カメラのみをONにし、レースシーンにおけるカメラの認識を確認している段階だという。レースシーンにおいては急な割り込みなどが発生することも多く、割り込みしてくるクルマをどの段階で認識しているかの解説などが行なわれた。

 将来的には、レースで使われるフラッグの認識や、FCY(フルコースイエロー)時の定速走行における前走車追従機能などへの活用なども考えているという。

スバル、スーパー耐久参戦のBRZでアイサイトの活用開始

 現状は、前走車をオブジェクト認識することの確認となっているが、5時間で行なわれる決勝レースを通じてデータを蓄積。今後の活用などを検討していく。

 決勝レースのスタート前グリッドウォークでは、32号車 水素カローラで参戦するモリゾウ選手こと豊田章男氏がスバルのうわさを聞きつけ井口選手を激励に。「アイサイトがついているんだって?」と井口選手に質問し、井口選手が「クーラーもついています」と答えるなどのやりとりが見られた。

グリッドウォーク時、61号車 BRZのドライバーである井口選手に「アイサイトがついているんだって?」と質問するモリゾウ選手。井口選手は「クーラーもついています」と