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チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2022の参戦体制 増岡浩総監督「実力あるドライバーを迎えることができ光栄」

2022年9月16日 発表

アジアクロスカントリーラリー2022の参戦体制を発表

 三菱自動車工業が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は9月16日、11月21日~26日にタイ~カンボジアで開催される「アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2022」の参戦体制を発表した。

 今回のAXCR2022では、インドネシアのスプリントラリー選手権王者のリファット・サンガー選手(インドネシア)、タイのクロスカントリーラリーで優勝経験のあるチャヤポン・ヨーター選手(タイ)がトライトンのT1仕様(改造クロスカントリー車両)で上位入賞を狙い、サクチャイ・ハーントラクーン選手(タイ)が同じくトライトンでリファット選手とチャヤポン選手をサポートする体制とした。同チームを運営するタントスポーツ(タイ)には、三菱自動車からダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡浩氏が総監督として参画するほか、開発部門のエンジニアがチームに帯同し、テクニカルサポートを行なう。

AXCR2022に参戦するトライトン

 チーム三菱ラリーアートは8月29~31日の3日間、タイ西部カンチャナブリーのオフロードコース「グランプリ・モーターパーク」に集結し、3日間にわたる約1100kmの耐久試験を実施。エンジンの軽量化とともに出力特性を見直してドライバビリティを向上。また、新たにデュアルダンパーを採用することで路面追従性が向上し、走行安定性と悪路走破性が大幅に向上したという。

 今回、トライトンを初めてドライブしたというリファット選手は「ラリードライバーは1つひとつ異なるコーナーを幾つも駆け抜けていきます。だからこそ重要なのは、ドライバーの意のままの操縦性と走破性、悪路をものともしない高い耐久性と信頼性、そして的確かつ迅速にナビゲートしてくれる優秀なコ・ドライバーの存在です。私たちの『トライトン』は、悪路走破性と耐久性が飛躍的に高められていることを確認できました」とコメント。

 また、前回6月の耐久試験から引き続き参加したチャヤポン選手は本番を想定したスピードで走行したといい、「ラリーはスピードが全てではありません。ドライバーとクルマとの一体感を極限まで高め、攻めるところと守るところ、緩急をしっかりコントロールしていくことが、勝利を収めるために重要なことです。私たちの『トライトン』は操作に対して正確かつ俊敏に反応する素晴らしい仕上がりとなりました」と述べている。

 加えて総監督である増岡浩氏はドライバーについて、「実力あるドライバーを迎えることができ光栄に思います。リファットはスプリントラリーでの実績は十分ですから、長丁場のクロスカントリーラリーの戦い方をチームとしてマネジメントすれば良いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。チャヤポンはクロスカントリーラリーでの経験も豊富で、乗る度にパフォーマンスが上がっており期待が持てます。『トライトン』も2回の耐久試験を通じて問題点を洗い出し、それらを克服することができました。11月のシェイクダウンテストを実施して本番に臨みますが、私たちの『トライトン』はここまで順調に仕上がっており、2人のドライバーは力強く逞しい走りを披露してくれると思います」とコメントしている。

「チーム三菱ラリーアート」AXCR2022チャレンジ 参戦体制(3分)