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ボッシュ、電動ブレーキブースター「iBooster」を日本の自動車メーカー向けに栃木工場で生産開始

2022年9月20日 生産開始

ボッシュ栃木工場の電動ブレーキブースター「iBooster」製造ライン。同製品において最も自動化の進んでいるラインになるという

年間150万台から立ち上げ

 ボッシュは9月20日、電動ブレーキブースター「iBooster(アイブースター)」を栃木工場で生産開始した。電動ブレーキブースターはこれまでのエンジン負圧を用いるブレーキブースターと異なり、モーターでブレーキ力をアシストするシステム。エンジン負圧を用いないため、バッテリEVでは必須となるほか、エンジンが停止している時間のあるPHEVやHEVなどでも採用が進んでいる。さらにエンジン車がプラットフォームを同じくする場合、同じ部品を使うことが多くエンジン車での採用例もある製品。

 ボッシュの電動ブレーキブースター「iBooster」は同社の二世代目となる製品で、初代製品から2022年末までグローバルで2200万台を生産。2026年のグローバル生産では1100万台を見込んでおり、その約60%が日本の自動車メーカー向けになるという。

電動ブレーキブースター「iBooster」

 ボッシュはiBoosterの生産をこれまで、ドイツ、ポーランド、メキシコ、中国で行なっており、日本は5番目の製造拠点になる。これまでアジア向けには中国の南京工場で行なっていたが、ボッシュは現地生産化を推し進めており、今回竣工した栃木工場は、全量が日本の自動車メーカー向け。2023年には100万台の生産を予定し、2029年には150万台になるという。

 ボッシュ 代表取締役社長 クラウス・メーダー氏は、iBoosterの製造現地化に関する説明会において、製造現地化の意義を詳説。「このiBoosterは電動化や自動運転を推進する製品と位置づけ、それら未来を担う製品を日本で製造することについて大変誇りに思っています」と語った。

ボッシュ株式会社 代表取締役社長 クラウス・メーダー氏

 また、この栃木工場は立ち上げまでに3年程度を見込んでいたが、実際には1年半でできたとのこと。この背景としては、iBooster製造工場としては5番目にあたることから、これまでの工場の設備のノウハウが活かされたことが大きいという。

世界で最も進んだラインを構築

 ただし、最新の生産工場であることから、最も自動化が進んだ製造工場となり、ドイツと同じ最先端の生産技術を入れているほか、日本ならではのよりよい品質を追求する作業者が生産していくとのこと。「信頼されるiBoosterを生産していくことをお約束します」と、メーダー氏は生産品質への自信を見せた。

 iBoosterには、通常のiBoosterと顧客(自動車メーカー)の注文に応える形で作られた全長の短い「iBooster compact」があり、栃木工場では混流生産を行なっていき、顧客の要望次第で0:100でも、100:0でも生産は可能という。